ch10.生活 : ほうずき市で |
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7月10日はほうずき市の最終日だった。9日10日の両日に浅草寺にお詣りすると4万6000日、日参したのと同じ御利益があるという。作曲家の吉岡しげ美ちゃんが「護摩をたいてもらうから」と中国から帰国し、成田から直行で向かっていた。この数年、かかしたことがないという。“早く、浅草寺に!!”と思いつつ、長引く打ち合わせが終わったのが、午後七時をまわっていた。私が待ち合わせのお店に着いた時は、しげ美ちゃんと朗読家の深野弘子さんはもう、お酒とともに上機嫌。座敷には、ほうずきの鉢からかわいい赤いほうずきが顔をだしていた。雨足が強くなってきたが、境内に向かった。露店が並び、活気ある声が聞こえる。雨に濡れてより鮮やかな緑色の葉と愛らしいほうずき。「ほうずきの種をとるのはねぇ、とっても難しいのよ」と私が小学校の低学年の時にほうずきを丁寧に揉みながらその方法を教えてくれた母の声が耳元に聞こえたようだった。江戸時代から、この日の参拝は盛んだったというが、なんともこの梅雨の時期の情緒を感じる。
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