ch10.生活 : 幻のオペラを堪能して |
||||
土曜日の昼下がり。上野駅から暫く落ち葉をふみしめながら歩いていく。すっかり秋が深まった・・・そんな風を感じながら。
明治23年に建てられた旧東京音楽学校奏楽堂は重要文化財にも指定されている建物だ。その風格は秋の風景に本当にしっくりと佇んでいた。まるで一枚の絵のようだ。
幻のオペラとも言われる岡倉天心原作の『白狐』」が上野の旧東京音楽学校奏楽堂で上演された。これは、岡倉天心唯一の戯曲である。今年120周年を迎えた東京芸術大学と台東区の共同企画だ。
近代日本美術の発展に功績のある岡倉天心であるが、ボストン美術館の中国・日本美術部長を務めていた晩年に台本を英語で執筆。完成していたもののその後、病に倒れ、全三幕が上演されたことはなかったという。まさに世界で初めてのことだ。曲はつけられていなかったこの作品にボストン在住の作曲家である戸口純さんが曲を手掛け今回も全編通しての初上演となっている。演出は東京芸大の准教授・大石泰さん。日本舞踊とや西洋のダンスの見事なコラボレーションであった。
カテゴリ
ch05.エンタテイメント , ch10.生活トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 幻のオペラを堪能して
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1128
コメントする