ch12.その他 : "伝える"という難しさ


  こんなに便利な世の中になったのにと思うのだが、余りに携帯電話や携帯メールに依存しきっている自分に気がついた。時々、携帯電話を持たない方に出会う。仕事というほどではないが、用事がある時にご自宅の固定電話にかける。しかし、コールするばかりでいっこうに繋がらない。かなりコールした後に「後でおかけ下さい」とメッセージが流れる。ファックスがある場合はまだよいが、プツッときれてしまう場合もある。用事のある「その日」が迫っている場合がある。こんな時は本当にお手上げ状態という脆弱な自分を発見する。本来はこんな事は当たり前に乗り越えてきたというのに。もっと以前なら緊急の連絡は電報という時代もあったはずだ。人はますます脆弱な生き物になるようだ。
 
   しかし、便利な携帯メールでさえ、右往左往することがある。中には一日に数回しか見ない、鞄だクルマの中に入れっぱなし・・・・という方もいる。結局、伝達する苦労は同じこととなる。且つ、文章の書き方というか、女性と男性ではかなり異なるのだ。通常、男性との仕事が殆どなので、あまり気がつかなかったのだが・・・・。
  例えば、打ち合わせなどの日時を決める時、相手が男性の場合には「あなたの都合の良い日時を2~3ほどピックアップしてください」とメールすると殆どの男性はそれに忠実に回答してくる。しかし、女性は「いつでもいいです」と言いながら具体的な日時が決まり報告すると「あっ!その日は~が入っているんです」「その曜日は毎週だめなんです」と回答してくる方が時々いるのも発見なのだ。

  ある記事に女性脳と男性脳の違いについて書かれていた。感じる領域の右脳と考える領域の左脳を繋ぐ脳梁が女性の場合、男性よりも約20%も太く出来ているそうだ。そのため、思念や想念を言語化しやすいそうである。その点、男性は行間を読み取る能力が女性と比較して少ない。だかこそ、ぶっきらぼうに開催日時、特記事項などは箇条書きにすると男性は読み取れるということだ。女性にとっては「なんか味気ない~」「そっけないメールね」と言われるのであるが゜・・・・・また、行間を読む女性脳は時々、余計な深読みまでして"誤解"までするので困る。


   どんなに便利なツールを獲得しても、その使いこなし方とは実に永遠のテーマである。私のこのブログでも、検索ワードが「了解しました」というのが常に意外と多いことにも驚いている。本当にいろいろなしくじりをしながら到達した「了解しました」という言い回しも本当は気に入っているわけではないが、今を無難に過ごすためには便利な言葉だ。相手がどんな人物で、情報ツールは何であるのか?などいろいろ気も遣うがこれまた、しようもないことだと諦めている。伝えるというのは実に難しい。

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このページは、ichikoが2008年7月 2日 23:45に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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