ch07.味 : 台所から消えたモノたち |
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別に 文句を言いいたいわけではないのだが・・・・・「食育」だとか騒がれていても、やはり概念の世界で実際とは乖離していく一方である感じがしてならない。
昔、台所にあったモノたちでなくなってしまったものは多いだろう。しかし、ある女性が「まな板ってホントに必要ですかぁ?」と聞いた時は言葉を失った。
大学生の時、オーストラリアの留学生をキャンプに連れて行った。包丁が上手く使えず、野菜を切るのか、指を切るのか!ヒヤヒヤだった。カレーひとつ作るのにも大騒ぎ。食べる時はクタクタだった。唖然としたあの感覚を思い出した。その女性の顔を見ながら「まな板は必要です!」と心の中で叫んだ。こうした女性や、毎晩時間がないから「夕食はコンビニ弁当です」とか「私!三食ハンバーガー(某ファストフード店の名前は省略)でもOKですよ」なんて人々が「食育」の事業などしてほしくないと思うのはホンネだ。
今、おもちゃでも本格的な料理や菓子が簡単に作れる「調理玩具」が好評ということだ。食材のアレンジや使った後に丸洗いできるので子どもにも大人も人気なんだそうだ。具体的な商品名はふせるが、例えばのり巻きや太巻きがつくれるのは面白いと思うのだが・・・・。
はて、巻きすはどこへ行ったのだろうか。多分、「巻きす」がないという家庭もあるのだろう。なければ、使い方だって分からないだろう。勿論、毎日しなくたっていい。巻きすを使って、上手く巻くためにご飯の量とか巻き方の力の入れ具合やコツを一度でいいからチャレンジして欲しいものだとつくづく思う。酢めしのつくり方、具の味付け仕方などいろいろ。美味しい「味」は生涯、記憶に残るもの。今は、コンビニでも簡単に買える便利な世の中だが、太巻き、のり巻き、また、おいなりさんのつくり方など、親なら一度は子どもに教えたいものだ。
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