ch05.エンタテイメント : 50年もの歳月を経て・・・・今 |
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テレビの創世記1958年に制作された不朽の名作と言われる「私は貝になりたい」。昔、母が何か面白くないこと?などあると「ああ、私は貝になりたい」なんて言っていた記憶があり、そんな思い出もあって私の頭の中にはこのタイトルは随分昔からあった。フランキー堺さんが演じるこの作品は大人になってから見た事がある。その時に、「貝になりたい」などといとも簡単に口にしてはならない重みを感じたものだ。
50年もの歳月を経て主人公・清水豊松役を中居正広さんが演じる映画が上映中だ。脚本家の橋本忍さんが夫婦のエピソードなども丹念に調べで新たに書き上げてている。
しかし、これまで2002年の「模倣犯」では冷徹なエリート犯罪者役をしたり、またテレビドラマ「砂の器」では何とも冷ややかな、冷たい人間を演じてきた中居正広さん。彼としては初の戦争映画で見せる演技。どうかな?と思って鑑賞した。飄々とした彼独特の雰囲気を保ち、そして突然の悲劇に翻弄される主人公の生き様を演じきったこの人の才能にしばし言葉が見つからなかった。これ以上の理不尽というものがあるか!?・そんな事に直面した主人公・清水豊松。多分、多くの役者がいるが、この役を演じきれるのは中居正広さんしかいないと私は思った。奥さんの清水房江さん役を仲間由紀恵さんが演じている。ふたりとも若い人々にも人気の役者たちなのだから、是非、若い世代にも大いに見てほしい作品だ。
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