ch10.生活 : 更上一層樓 |
||||
唐代の詩人である王之渙の「 登鸛雀樓」は広大な山河をダイナミックに描いた詩だ・・・・。
白日依山盡
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層樓
わが国、日本では中国大陸の壮大な風景を詠じた叙景詩として読まれているのだが、中国では後半の二句を「遠くまで眺望したいのなら更に一層上へ登らなければならない」と詠んでいるという解説を読んだ。要は日本人は単に「戦利の彼方まで眺めを見極めようとさらにひとつの会へと登っていく」と読むところを「人生において素晴らしき天地を切り開くためには常に上に向かって進む努力が必要である」との解釈だ。現代中国語でも"更上一層樓"は更なる高みを目指すという意味になっているという。
価値観について・・・・この一ヶ月ほどちょいと悩み、そして考えていた。何かが違うのはどうして?と。まだスッキリとした回答は出なかったのだが、この解説に触れて、少しだけスッキリした感がある。日本人が「いいねぇ~」と鑑賞している、その反対に中国人とは政治にしても風刺したり何らかの効用性を求め、そこから哲理を汲み取ろうとするわけだ。
まあ、いろいろ考えながら進むことも良いだろう。季節もいい。紅葉の美しい山々の一歩一歩・・・・高いところを目指して登りながら、且つ人生の"更に上"を目指して行くことにするか。
カテゴリ
ch10.生活トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 更上一層樓
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1468
コメントする