ch11.経済 : 衣食足りて・・・ |
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・・・・・・どこへ行っても不景気不景気という言葉しか聞かない今日この頃。「貸し渋り、貸しはがしでお得意さんが潰れちゃった」だの、「虚礼廃止というのか、一切歳暮などのやり取りはなしに決まった」「給与の遅配だ」と全く、いい話は聞かない。こんなことが毎日毎日だ。テレビでさえ、広告収入が激減していると聞いた。新聞社の営業もわんわん嘆く。しかし、こんなことをいうのも変だか、まだ、私の目の前で嘆く人々より、もっと深刻な人々もいる。
先般も駅で「あしなが育英金」の募金活動を子どもたちが大きな声で一生懸命にしていたが、なんとも殆どの人々が素通りだ。親を亡くした悲しみと辛さに加えて遺児家庭の生活はますます追い詰められているのが実態。遺児の母4人に1人が収入がゼロ。今年度、「あしなが育英会」の奨学金で高校に進学した、遺児の母親729人の平均勤労年収131万円という数字を知り本当に胸が痛んだ。私の頭の中にあった200万円台という数字をはるかに下回っている。「頑張ってくださいね!」と言いながら私は本当に僅かな募金活動をした。本当に僅かな募金・・・・。
政府・与党が2兆円の定額給付金を巡って"自発的な辞退を促す高額所得世帯の基準"を2007年の課税所得で1800万円を目安とする方針を固めた。これはサラリーマンで言えばざっと全体の1%の2000万円以上の年収の所帯だ・・・・というそんな中、またも軽薄に「1万2000円の賢い使い方」なんてテレビ番組で話しているのをきいて溜息だ。
大きなことは言わない。小さくてもいい。何か人のためになることを考えて生きようよ。 まさに、"倉廩みちて 則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱を知る"である。
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