ch02.健康 : 健康の有難さ |
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ある事を依頼して、快く受けてくれた友人からメールが届いた。その文面は本当に焦ったようにごめんなさい、ごめんなさいを繰り返している。家族の介護をしなくてはならなくなり、約束した日には全く外出出来なくなったという内容だった。それぞれの家族が急の出張だとか、既に決まった予定があったりで、結局、優先順位で彼女にそのお役がきたというのだ。ごめんなさいを繰り返しているそのメールに返信する。そのお役を優先してくださいと。これは当たり前のことだろう。謝る事ではない、本音はこちらもかなり慌てて、心の中では動揺もするが、やはり家族の介護を少しは経験すれば、その"突然"は十分に理解できる。
しかし、その瞬間まで元気一杯で、なのに突発的に?この世を去るとか、そんなことでもなければ、何れ、「介護」という言葉は己のものでもある。決して他人事ではなく・・・・。
「老老介護」は知られていることだが、最近は「認認介護」という言葉もよく聞く。認知症患者の介護者が認知症になっている・・・・そんな現実が実際にあるのだ。認知症の夫を介護している妻も認知症になる、またその逆もあるだろう。独居または夫婦のみという高齢者世帯が2030年には全世帯の26%になるという予測も聞いた。それに認知症も2035年に倍増するとも聞いた。特に、軽度認知機能障害は本当に分かりにくいらしい。徴候が出ていたとしても、同居の相手が認知症だと気が付きにくいのだそうだ。いろいろ考えれば考えるほどに「健康で過ごす」ということ、それも心身ともにだが、これが如何に大切ということに改めて気付かされる。当たり前ではない現実。
返信したメールに友人からまたメールが届いた。「本当にありがとう。また時間がとれたらランチでもしましょうね」と。そう、そんな気持ちが大切なのだ。
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