ch05.エンタテイメント : 競艶とはいいものだ |
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落語家の三遊亭歌る多さんから、年末特別興行『東西女流華乃競艶会』があるとおよばれした。会場となった上野の鈴本演芸場。開場して間もなく到着したが、もう満席状態。結局、立ち見であったものの、久しぶりのキレのある落語を堪能した。
現在、落語協会の楽屋には女性の前座が5人いるという。"不思議な世の中になったものだ"と歌る多さんと菊千代さんで話しているのを見て男性噺家が実に不思議そうに見ているらしい。尤も、女性の力云々いおうとやはり男性社会である。卑近な事例では新聞社時代も実に男性社会だと思ったし、どんなに女性を持ち上げようとやはり、それは否めない事実。落語の世界だって然り。そこで女性初の真打ちになったお二人の実力・努力そして日々の鍛錬はスゴイものなのだと思っている。
二つ目の時の歌る多さんの「姿」に私は惚れ込んだのだ。池袋にサンシャイン劇場が出来たばかりの時、私は二つ目の歌る多さんの落語を企画した。まだ周囲は「ええっ?」状態。世の中とはそんなものだ。今や、真打ちであれば「ほほーっ」であるが当時、まだ二つ目の歌る多さんの一人舞台だ。しかし、私はその企画を信念で通した。姿というか姿勢が違った。特別な理由はない。本能的にこの人は実力が違うと思った。ただそれだけ。
男性社会でいろいろ(敢えては言わないが・・・・)あったと思う・・・・。例えば、自分もそんな思い出がある。セクハラ・パワハラなんて当たり前。ちょいとアルコールでも入って、神経が緩んだ時、これまたちょいと生意気なことをいうと「女性に参政権を持たせた社会が間違っていたんだ!」なんて声高に怒鳴られた事もあったなあ。いきなり信じられない事を言われたりするものだ。
プログラムにあったように既に、実力派がでてくれば、女だけど女だからとか言っていられない。"生きのよい活きのよい東西噺比べ"は何とも!実に小気味よいテンポで愉しめた。
女性の噺家さん!私は応援し続けます!
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