ch11.経済 : 変わるということ |
||||
100年に1度の不景気だと言われても・・・実はどこか言葉に左右されてしまっている。
1月12日の成人式に晴れ着で華やいでいる新成人を見ながら、この若者達が誕生した頃を思い出してみる。所謂、バブルの波にのり、当時、就職は売り手市場。内定の後に、他の企業にいかないためにクルマをプレゼントした会社もあった。株も化け物のように姿を変えていた。ゼロがひとつ違うというボーナス支給で、女の子にダイヤモンドをプレゼントする男も多かった。何もかもが絶頂期で、某不動産屋さんのパーティーではレミーの回しのみという実に品の無い光景さえあった。銀座も活気づいて、ママたちの頬は紅潮していた。銀行は「貸しますよ~貸しますよ~いくら必要か言って下さ~い」と迫っていた・・・・・今となっては、まるでマッチ売りの少女がマッチをすり、その明かりの中に見えるつかの間の夢の光景。
このところ「もしや・・・・」といろいろ危惧していたことが次々と現実になる。今年は「東京モーターショー」の開催予定の年だ。10月といえども既に、準備に向けて着々と進むものなのだ。しかし、米自動車大手3社など海外の主要メーカーは昨年12月末の期限を過ぎても参加登録を済ませていないらしい。主催者側の日本自動車工業会は「引き続き申し込みを受け入れる」との事だが、そうとしか言いようがないだろう。勿論、国内の自動車メーカーもいろいろ検討するだろうが、海外からの参加無しで果たして展示会になるのか?実に危い。
変わるということは、血だらけになるほどに苦しい。しかしこれまでの快感や思考回路、価値観など新しい触角で転換していかないと本当に生き延びることは出来ない世の中となっている。実感実感の日々。死んでしまったらしようもない。死なない程度に大手術して変わっていかなければならない時代なのだ。それも楽ちんな、喉元すぎれば何とやらの一時凌ぎではなく必ず来る「未来」を見つめながら。しかし、一度ついてしまったいろいろな垢はなかなかとれない。考えている以上に難しいものなのだが。
カテゴリ
ch11.経済トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 変わるということ
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1545
コメントする