最近はなんと!歩きながらものを食べる若者が増えていると聞いた。信じられない。「増えているよーです」なんてテレビレポーターの皆さん、ニコニコ言っている場合じゃないでしょ?! うるさい小言幸兵衛ではないが、若者には先輩の大人たちが注意をしないとまずいでしょ?・・・・・とまあ、こんな事を言うと「何されるか分らない、物騒だし・・・・」とかえってくる始末。
  最近は「食」のスタートはやはり「家庭」しかないとつくづく痛感。バリバリそしてお洒落な社会人でも、「食」のシーンで「えっ・・・・」「あの・・・」と絶句することもしばしば。その時、仕事というより、その人の育った「家庭」が見えてくるのだ。もう一度も子どもだけでなく大人も「食」の大切さに気付いてほしい。
  
   枝豆王子こと児島啓介さんからメールがきた。彼は現在南青山マンダラというライブハウスを拠点に音楽活動を続ける一方、子どもたちの好奇心を呼び覚ます「枝豆のいのち」を教材にした食育のアイディア授業を主に小学校で行っている。1学期は10校で授業を行ったそうである。通算は20校ほど!
  そもそもこのプログラムは彼の作品の1曲の歌を作ったことから始まった。その歌こそ「よくかんで食べましょう」だ。「よく噛んで食べるのよ」と親たちに言われたものだ。
  児島さんは、そうした活動をする中で、全国の枝豆農家さんとの交流の中、その仕事や、「おいしくいただいてます」「いのちをありがとう」という声が農家さんには届いていないということ、またクレームしか届かないことなどを知るうちに、枝豆という垣根を越えて「ありがとう」の手紙を歌にした。
  「食べものをいただく」ことは、「他の生きもののいのちをいただく」ということ。「よくかんで食べる」ことは、「他のいのちと、より深くつながる」ということだと児島さんは言う。そして地球のすべての生きものがすこやかに暮らしていくためにはどうしたらいいのか、授業の中では子どもたちからの提案を引き出すことをスタート。
   日本が世界に誇れる感謝のことば「いただきます!」には深い思いが込められていること、いま一度日本人全体で見直すキッカケを作りたいと考えているという。そして、1人1人の「いただきます」の声がやがて大合唱になり、歌声ですべての生産者さんへ届く、全国に響いていくことを願いながら歌っている・・・・・とある。「いただきます」という言葉。胸に響く。そんな大切な言葉と気持ちを持ち続けたい。
「2学期から毎日、1校でも多くの小学校を授業して回りたいです!」という枝豆王子。わが校にも!という方、是非ご連絡くたさいね。

枝豆王子 活動報告
小学校での授業の様子は枝豆王子のブログで報告

問い合わせメールはこちらまで

カテゴリ

, ,

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 感謝の言葉「いただきます!」

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1752

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2009年7月29日 09:14に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「さようなら  川村カオリさん」です。

次のブログ記事は「進化」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31