女優の南田洋子さんが亡くなった。
  ある時、老老介護というのか、夫の長門さんの闘病生活の番組を見た時、心が痛んで、言葉が出なかった。一度は「何もテレビで・・・・」と思ったのは確かだった。
  私にとって、南田洋子さんといえば、音楽番組「ミュージックフェア」の司会のイメージが強い。凛とした美しさ。才気を感じる素適な女性であった。そして何よりもあのヘアスタイルはお洒落であった。隣りでとぼける長門さんをニコッと笑い、フォローする南田洋子さんだった。
  石原慎太郎原作の「太陽の季節」のヒロイン役だったと言う。私は勘違いしていた。南田洋子さんがヒロインだったとは思っていなくて・・・・・。そしてこの映画で初共演した長門さんと、結婚したそうだ。結婚生活の中にもいろいろあったようだけれど。
  しかし「いつでも逝ってもいいよう、百万遍の別れを告げていた。だから、後悔はしていない」「愛おしく僕を待っていてくれた、ただ1人の女性」「一生分のキスをした」と、いろいろな葛藤もあっただろうが、連れ合いの巡る思い出に包まれた南田さん。まさに"お連れ合い"という言葉が相応しいご夫婦の気がする。涙ぐむ連れ合いの姿に、微笑みかけている・・・・そんな気がした。

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このページは、ichikoが2009年10月21日 22:15に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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