ch12.その他 : 金輪際会いたくない人 |
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久しぶりに聞いた言葉だった。久しぶりの衝撃に近かった。いただいたあるメールに「(あの方とは)もう金輪際会いたくありません」とあった。"金輪際"かと呟いてみた。
大昔の思い出だが、ある取材中にトラブルがあったことがある。決して重複?してはならないのに、その規定というか、マナーを軽く破った人がいて、それに対して、「金輪際あなたとは会わないから!」と怒鳴った記憶がある。電話の向こうで。弁解、言い訳がグダグタと聞こえたが、パーンと受話器を置いた・・・・携帯電話のない時代だったので、確か新宿駅か渋谷駅の売店近くの公衆電話だった記憶がある。あまりの声の大きさに周囲がビックリしていた。しかしその時の私は若気の至り?というか若かったし変なエネルギィも充満していたから、そんなドラマチックな事もやってしまっていた。多分、あの日以来は「金輪際」という言葉は口にも出していないし、文章に使ってもいない。だからこそ、このメールを読みながら、金輪際の深い意味を考えていた。
そもそもは仏教用語らしい。語源について調べてみたら【大地は「三輪」によって、虚空の中に支えられ、「金輪」「水輪」「風輪」の三つの層から成り立つといわれ「金輪」はその最上層で、大地のすぐ下にある。「水輪」はその下の水質の層で、「風輪」はその下のガス状の層のことをいう。「際」は果てという意味なので、「金輪際」とは大地の最低部で、人間の住む大地のギリギリのところをさしている】・・・・なんか分るような分らないような・・・・まあそれから、物事の極限や究極を示すことになり、否定の意味を伴うことになったわけだ。例えば今日日、気になってしようがない「全然」もそうである。「全然OK」なんてない!のだから。
だが、「金輪際あなたには会いたくない」と言われることって考えてみれば凄すぎる話しだ。そこまで?会いたくない人になってしまう事って?そんな現実を突きつけられたら・・・・・と思った。
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