ch12.その他 : 鎮魂 |
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1995年の1月17日に発生した阪神大震災。その地震発生直後から7時間以上にわたの被害状況を伝え続けた元NHKアナウンサーの宮田修さん今、出身地の千葉県で神社の宮司をしているいうニュースを読んだ。以前、テレビでも宮田さんを取材されている番組を見たことがある。
今もなお、1月になると心が落ち着かなくなるという宮田さん。そして17日には当時、大阪放送局で読み続けた犠牲者の方々を思うと書いてあった。
その日、朝のニュース番組の原稿を下読み中に激しい揺れが来て、なんと約3分後に放送開始をしたという。いつも通り「おはようございます」という挨拶とともにただ、報道フロアから回って来るメモを見ながら被害を伝えていった。死亡が確認された方々の名前を読み上げながら、「なぜ、いきなり命を落とさねばならない」と思った時、「冷静に、正確に」と心を落ち着かせながら報道したという。どんなに辛かったか・・・。
宮田修さんのこの未知なる世界への一歩にはとてもおもいものを感じる。アナウンサー生活を振り返りながらの決心。多くの方々の魂を鎮めるために「跡を継いでくれないか」という知人の宮司さんの気持ちにこたえた宮田さんに頭がさがる気持ちである。17日の新年の祭礼に、また忘れてはならない時が来る。
あの時に失った、当時勤務していた会社の仲間のことを思い出した。前年の暮れ、「吉田さん、東京までの新幹線のチケット手配しておきましたよ~」という彼女の声が今なお、耳に残っている。
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