社会問題 : 北朝鮮 |
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1日に開幕した上海万博。日本館は勿論であるが人気パビリオンの紹介ではやはり中国館、スイス館に興味津々というところ。
今回、北朝鮮も「人民の楽園」をテーマに初めての出展。首都の平壌の紹介をはじめ、強く繁栄する国を建設しようとする北朝鮮市民の意気込みを示しているらしいが、意外と並ばずに入れるらしい。しかし、パビリオンの外観に飾られる北朝鮮国旗。そして館内にはチュチェ思想の塔のレプリカが設置されているらしい。「えっ!そんな圧迫感を感じる展示館って?」「この国って何なのか?」と思う。
ところで、既に上映は開始されているが、キム・テギュン監督の『クロッシング』。上映開始された頃からいろいろな意見、考えはあった作品であるが・・・。生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた作品と一言で言ってしまえば、それまでであるが、日々の生活の中で果たして命懸けということがあるだろうか?そんな原点に引き戻される。常に当たり前の事と思っていることさえない世界があるという現実。作品は100人近い脱北者への取材をしていて、北朝鮮の現実に根ざした実に骨太な作品である。
中国やモンゴルで撮影された雄大な映像、特にゴビ砂漠の映像には声を失うほど。映画という作品だと分かっていても、人間の原点を考えてしまう。自分が生まれてくる親も家も、そして国も何も選べない。それでも人が人として生きていく為に必要なことが一体何なのか?って。そんな事を考える。
映画「クロッシング」ホームページ
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