ch07.味 : "米作り"に求められるもの |
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新米が美味しい季節になった。出張先の車窓から黄金色の稲穂が風に揺れるのを見ながら、ああ!日本という国に生まれて本当に幸せだと思う。
健康に良いからという理由で、暫く玄米や雑穀などを食べているが、この季節になるとやはり炊きたての真っ白いご飯が食べたくなる。あの真白なものに何が一番か?と自己投票してみる、辛子明太子、塩昆布、糠漬け・・・・いやあの炊き立ての香りだけていいという感じだ。
産地もいろいろ拘る人も多いが、魚沼産コシヒカリ」の産地、新潟県南魚沼市では「JA魚沼みなみ」コシヒカリ全てについて、食味を左右する玄米のタンパク質含有率を調査し、基準を満たさない場合は主食用として流通させない取り組みをしているそうである。確かに産地間の競争は激化する一方。多くの品種改良、また地球温暖化で、寒冷地でも質の高いコメの栽培ができるようになった今は比較的安価な北海道や東北産が浸透しつつある。こんな厳しい状況の中で"魚沼"という絶対的なブランド力を維持する場合はその価格に見合ったコメかどうか?は必須条件になってくるわけだ。タンパク質の含有率が多いといいんじゃないかって思っていたが、この値が高すぎるとご飯が硬くなり、粘りも少なくなるそうた。つまり「おいしくなーい」ということだ。
どの世界も「作れば売れる」時代は完全に終結した。消費者の財布の紐はしまるばかり。これじゃあ経済も活性化しないと素人の私でさえ感じる。決して消費者を裏切らないということ、これに尽きる。
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