ch12.その他 : 不撓不屈


   羽田発着の国際線はソウル、上海、香港であったがに続く中国・北京を結ぶチャーター便を活用した直行便の運航が25日に始まり日本航空、全日本空輸、中国国際航空の航空機が相次ぎ、北京を目指し羽田から飛び立った。日中の定期航空路線は1972年にスタートしたが、よくよく考えてみるとそれほど昔の話でもないなと。

  さて、話しは少し、変わるが、現在山崎豊子さん原作の映画「沈まぬ太陽」が公開中だ。上映時間は3時間20分と長い。途中でインターミッションが入るほど長い映画である。
  映画の中で、御巣鷹山で520人の犠牲者を出した日航機墜落事故で亡くなった日本人の父親と、イギリス人の母親の次女として1985年9月に東京で生まれたダイアナ湯川さんの「永遠の記憶」演奏が流れる・・・・まさに我々は過去の記憶を風化させてしまうが、やはり永遠の記憶はとどまるものだと思う。しかし、既に、遺児がこんなにも社会活動をするほどに"時間"が経ったのかと思った。
   中途半端だとかステレオタイプだとかいろいろ言われもするがそもそも出版当時から物議をかもしたこの作品が映画化されたというだけでも感動だ。何人もの映画人が製作を試み断念してきた中で、主役の渡辺謙が試写会席だったか、号泣したというニュースを読んだが、政権交代もあった今、「この映画の公開が、そんな時代を待っていたのではないかと思います」と感慨深げに語ったという気持ちは十分に理解できる。本当に完成できるのか?思いは果たして伝わるのか?と何もかもが危ぶまれる中でコツコツと作り上げていく、それも社会情勢が変わっていく中で、ややもすれば「やめよう」という事になろう。そんな中で完成した作品だということ。こうした努力、いわばこれまでの日本の経済をもりたてた日本人の不撓不屈の精神。これに気付くだけでもいいかも知れない。

「沈まぬ太陽」ホームページ

カテゴリ

, ,

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 不撓不屈

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1849

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2009年10月26日 08:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「10周年の重みはやはり!」です。

次のブログ記事は「"天空の城"の柿の葉」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31