ch01.政治 : 未来! |
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コンピュータのその威力は認めても、決して決して人間には及ばないと思っていた。1997年にチェスのチャンピオンに勝ったIBMの「ディープブルー」。当時、これは人工知能と呼ばれたが、あれから14年。ワトソン君の威力にはただただ驚く。自然言語を理解する能力。なんでも2億ページものデータを記憶しているというが、例えば医療の世界などではその人間の質問に対して症例からあらゆるデータを検索し続け、我々の生活を大きくかえていくのだろうと思った。且つ、今後は2億以上のデータの蓄積は可能だろうし、そんなことを考えると途轍もない知識の海の中で泳いでいる気持ちになる。だが、ここで疑問も湧いた。自然言語でなく、「文字」のみのやり取りの場合は果たしてそのシステムはどうなるのだろうか?とふと立ち止まってしまう。疑問は尽きない。
しかし如何なる情報やデータを入れ込んだとしても「政治」は人工知能では解決しないのだろうなあと。民主党代表選への出馬。菅直人首相の後継を選ぶ民主党代表選に名乗りを上げた「ポスト菅」候補が次々と現れている。失礼な言い方だが雨後の竹の子状態ではないか。また恰も方程式のように小沢一郎元代表を訪ねているという事態。まあ党内最大の小沢グループの支援を得られれば、出馬に必要な20人の推薦人の確保し、一気に優位に立てるとの計算からの動きである。例えば海江田さん。あの国会答弁中に号泣した時は「はて?」とは思ったが、あの号泣ぶりに小沢元代表は批判していたとの証言もきく。いずれにしても、海江田、小沢鋭仁両氏は小沢元代表と十五分ずつ会ったそうだ。それは1991年の自民党総裁選で、小沢元代表が宮沢喜一元首相、三塚博元通産相、渡辺美智雄元外相との面接を思い出させる光景だったようだ。だが、小沢さんはまだ、政治資金規正法違反で強制起訴されている。イメージダウン~なんて言葉はあってもない?のだろうなあ。小沢元代表を説得さえできれば鳩山由紀夫前首相のグループの約40人の支持も期待できるからか。足し算足し算の世界だ。要は何が何でも「数」の論理。たとえ傀儡と呼ばれてもいい!当選さえすればいい!である。
首相の資質を問いたい。政治経験と知識。ワトソン君とまではとは言わないが、政治で培った知識である。口先で「国民の為」など二度と言うな。何を一番先に進めなくてはならないか?「時」を正確に読みこみ、何を一番先に進めなくてはならないか?優先順位の分かる人間である。そして本気で国の為に自己犠牲をも厭わない人間なのだ。素人が何をいうか!きれいごとで世の中は進まない!と言われそうだが、原点に戻らないと本当に日本の将来が見えない不安でいっぱいなのだ。
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