「そうそうそう!」と少し甲高い声に思わず振り向いた。某所で主婦らしき2人の女性の会話に耳がピクピクと反応した。面白そう・・・。ほんの数秒の会話だけれど。「息子にこれまでのお弁当で何が一番おいしかった?って聞いたら"シュウマイ"っていうのよ~全く、嫌になっちゃう」と言うと、また「そうそうそう!」と甲高い声で応えている。「朝早くから起きていろいろ工夫しておかずを作ったのにねえ~冷凍食品のシュウマイが一番だって言われるともう!悲しくなっちゃうのよ~子どもって覚えていないものなのねぇ~」という会話だった。
  
  息子は母親が自分の為に弁当箱にいろいろおかずや炊き立てのご飯を詰めていることは十分分っているし、弁当箱を開けた時、「わっ!」と特に男子は声には出さぬが、母親の存在の有難さを感じている筈だ。シュウマイが冷凍食品であろうと、自分で焼売の皮から作った自家製であろうと、まあいいではないか。母親からいきなり「何か一番おいしかった?」と聞かれた時に、もしかしたら「今、一番食べたいもの」が頭に浮かんだのかも知れない。早朝から台所にたつのはなかなか大変。特に寒い朝は少しでも布団の中にいたい。しかし、母親は子供の為に日々弁当を作る。それの繰り返しである。思えば一時のこと。永遠ではない作業。だから、手抜きと考えずに美味しい冷凍食品だってうまくアレンジして使えばいい。

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このページは、ichikoが2012年1月25日 12:57に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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