米国の研究者が先般、面白い研究結果を発表していた。
夫婦間で感情を押し殺す人々は早死にする傾向があり、夫婦げんかが健康に役立つ可能性があるというもの。研究結果を聞いただけでは「ふーん、それで?何か?」という方も多いと思うが、多分「それで?」という方は結構、日頃良き妻(を演じている)なのではないか?と思う。
   ミシガン大の公衆衛生学部と心理学部の研究者が、192組の夫婦を対象に17年間にわたって実施した追跡調査なのだが(これまた忍耐強いね)、その結果として、怒りを我慢した人たちは怒りをあらわにした人たちよりも早く死亡する確率が2倍だったというのだ。17年間、お疲れ様です。
   怒りとまでいかなくても、結構、女性同士が集まってわいわい話す場では必ず「母親」「姑」などの話しで盛り上がるものだ。「友人のお母さんがねぇ」なんて表現は結構、「姑」であったりするとも思って聞いている。
   その中でも最近、多いのが、つれあいが亡くなった後に愚痴を言うひとが多いということだ。
「休みの日にどこにも連れて行ってくれなかった」「旅行にさえ連れて行かなかった」「子育てから家の事まで全部、やらされた」などなど。中には「たいしたものも買ってくれなかった」というものもある。共通していることは「不満」だ。つまりつれあいが生きている時に「ちょっとぉー」とでも言えばよかったと思うのだが、なんで亡くなってからグチグチいうのだろうか。不思議な気もする。
   しかし、ちょっと私の回りを見回してみると、そのグチグチ言っている方々より少し若い団塊の世代は結構、あっさり別居生活、ぱっと離婚組が目立つ。グチグチ言いそうな人々も確かに見受けられる。確かに、毎週、接待だ接待だとゴルフづくめのご主人や・・・・・いろいろ見ていると、多分「不満」は熟成すると怒りになるのではないかとも思う。しかし、つれあいが亡くなった後も不満で愚痴を言っても、女性は長生き、ますます元気だ。ホントに不思議だ。
  研究チームを率いたアーネスト・ハーバーグ氏は「長生きがしたければ、自分が不当な攻撃を受けていると認識するのは健康的であり、それについて話し合い、解決を図ろうとするのはより健康的なことだ」と語る。考えてみれば、当たり前の事かも。いずれにしても、健康と美容のためはカッとした怒りはためずに出そう!しかし、そこで品位、品性、品格もでてくるから・・・・ご用心ご用心。


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このページは、ichikoが2008年1月30日 19:19に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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