ichiko : 伝えるべきもの |
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ん・・・・無理やりとまではいかなくても。たった2時間ほどであれば、若い世代にもこうした映画を見てもらうチャンスはないものか?とつくづく感じる。こうした映画を観るために映画館を訪れるのは本当に熟年世代ばかり。「見たか?」と話題にのぼるのも熟年世代ばかり。そけがちょっと残念。
『雨あがる』」や『博士の愛した数式』の小泉堯史監督・新作「明日への遺言」は是非、見るチャンスがあるのなら映画館に足を運んでほしい。「野火」「レイテ戦記」で知られる大岡昇平の「ながい旅」が原作だ。
「ほとんどの法廷のシーンがねえ・・・」という友人の言葉もあったが、太平洋戦争終戦直前の1945年5月の名古屋で無差別の絨毯爆撃を行った米爆撃機B29の搭乗員捕虜38名を処刑した罪を問われたB級戦犯、岡田資海軍中将の軍事裁判を描いたもので、藤田まことが実に誇り高い生き方を扮演している。クライマックスともいえる、別の独房へ収監され時に田中将が手錠につながれたまま、「南無妙法蓮華経」と唱題を唱えながら刑務所の廊下を歩いていくシーンは本当に胸がつまる。
ところで、住友商事が、新たに、映画の重要場面である横浜地裁の法廷平面図を点字で記した「触図」を作成し、目の見えない視覚障害者も映画を理解しやすくなるパンフレットとして配布する業界初の試みも始めたという。素晴らしい試みではないか。映画関連事業に参入している住商グループは2004年から映画のバリアフリー化にも積極的に取り組んでいる。視覚・聴覚障害者向け上映会が今後行われる映画館は次の通りだ。
10日=仙台・MOVIX仙台
14日=名古屋・109シネマズ名古屋
15日=大阪・梅田ブルク7
19日=広島・広島松竹東洋座
20日=福岡・ユナイテッドシネマキャナルシティ13
23日=東京・渋谷東急
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