ch10.生活 : "葉っぱ"の美学 |
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先般、某料理屋で打ち合わせも兼ねて日本料理をいただいた。秋の食材で美しく艶やかに彩られている。日本人に生まれて本当に良かった!と思う一瞬である。料理をより引き立てている"柿の葉"や"紅葉"を見つけ、まさに"秋"が目に飛び込んできて、ほっと心が和むのだ。
ところでテレビ番組などで時々紹介されている徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」がある。日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、販売する農業ビジネスの事だ。番組を初めて見た時に、なんて素晴らしいアイデアだと思った。つまり、趣味ではなくビジネスとして確立させたところが実にすばらしいのだ。こういう着眼点というか、出来そうで出来ないことなのだ。。
しかし、この上勝町は高齢者比率が49.5%という、過疎化と高齢化が進む町だった。しかし、今ではお年寄りが実にイキイキと仕事をされている。その姿を見ると、つい、ほほが緩んでしまう。高齢者でも扱える"葉っぱ"という商材であることがポイントなのだろう。中にはなんと年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいるというから驚きだ。パソコン上で自分が町で何番目の売上を上げているか?その順位も分かるようになっているから売り手側の良い刺激にもなるわけだ。
たかが葉っぱ、されど葉っぱ・・・・・である。今では世界的にも注目をあびているビジネスだ。日本の美学がぎっしりつまっている感じがして嬉しい。
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