ch02.健康 : 長寿社会とは?自分への宿題 |
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新宿南口を出て、新宿サザンテラスを歩いて行くと、いつもいつも「何なのだ?!」と思う長蛇の列。いつ行ってもそのドーナッツ屋さんの前は「あと1時間でーす」などと大騒ぎだ。1時間も2時間も並んで手に入れるドーナッツの味とは?オープンして間もなくの時、「是非、召し上がって」とドーナッツをプレゼントされた。それがこんなに人気の商品だとは知らずに「何でまたドーナッツ?」と思いながら頂いた。その後も「もう、2時間並んで手にいれた!」という人がお土産に持ってきた。余り感激しない私の表情を見て「?」という顔をしていた。実に日本は平和な国だ・・・とここを通るたびに思う。
2004年の国民健康・栄養調査で40歳以上の男性の半数が内臓脂肪症候群つまり今も騒がれているメタボリックシンドロームの危険性があるといわれ、何かにつけて雑誌でもテレビでも特集が組まれている。某企業では社員食堂で何を食べたかメニューをいれることでカロリー計算もしてくれて、メタボの恐怖から救われているという。本当に会社とは至れり尽くせりだ。有難いところだ。
幸せな国、日本。飽食の日本。今、そんな日本は医療費は増加の一途を辿っている。この栄養調査が行われた年度に何とも32兆円を突破しているのだ。政府が医療費削減の政策を強める中で、国民は食べて飲んでまた食べて、そして流行の食品に飛びついて、何時間も並んでもそれを食べる。それらは必須の栄養でなく、嗜好品である。食べては飲んでそして、人々はダイエットに励む。本当に不可思議な光景としかいえない。
国民の健康への関心は高まる。高齢化が加速する昨今、単に年齢を重ねて長生きをすればいいのまではなく、いつまでも美しく元気でいること、つまり「QOL」(生活の質)の向上に対しての関心も高い。本当に健康長寿とは何なのか?長寿を全うしたい気持ちは誰にでもある。こうしたニーズを反映した開発商品は受け入れられるからこそ、各産業界も健康長寿社会をターゲットに置いたビジネス活動が目立ちはじめているのだ。例えば、1991年に特定保健用食品制度が始まったがトクホ申請を狙った機能性素材や商品の開発が食品会社に限らず、医薬品や化粧品のメーカーでも活発化している。既に700件以上の食品が許可・承認されており、その市場規模も6000億を超えるまでに成長してきた市場た。コマーシャルでもあのトクホのマークはしっかりと認知されているだろう。
そんな昨今、私自身、日々の生活の中で健康のため、美容のためと使わせて頂きながら、もうかなり昔から注目している、林原生物化学研究所の商品。ここの技術力は凄いと思っている。もういくつもの機能性素材を世に送り出してきている。例えば酵素による「糖転移技術」によって、柑橘類に含まるビタミンPを水溶性にしたことで、あのメタボリックシンドロームや血流改善に有効な素材として幅広い食品への応用を可能にしている。
人々が様々な「食」の情報に振り回され?昔には無かっただろう(と思われる)いろいろなシンドロームに対して、弛まぬ日本の技術力が貢献していく現実。本来、食生活の習慣を見直すことによって予防が可能な生活習慣病やメタボリックシンドロームに焦点を当てた機能性食品の開発も活発化している。本当に人間の生活圏に起こる事象とは興味深いものだ。
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