ichiko: 2012年5月アーカイブ

社会問題 : 100年という時間

映画監督で脚本家の新藤兼人さんが29日に亡くなった。100歳。老衰でご自宅で亡くなった。最後の最後まで現役でいらっしゃった姿は永遠の理想である。
戦争や原爆をはじめ社会性の高いテーマを積極的に映画化されてきた。最後の作品「一枚のハガキ」はご自分の体験を基に戦争に翻弄される庶民の悲劇を描いたものだ。余りにも思いテーマだと仰りながら目が潤んだ姿そのものが壮絶な経験をされた人生そのものに見えた。
 1995年の「午後の遺言状」は老いというものに正面から見据えていた。強く感動した。思えばテーマは重い。しかし今回の遺作にしても新藤監督の重さは想いの重さでもある。
 
  最近は人の一生についてよく考えるようになった。会社の生存率は人間の寿命よりかなり短いものだ。しかし、100年以上継続する会社(組織)が、日本には2万社のあるといわれている。これは米国やヨーロッパより多い。改めて日本、日本人について考えてみると組織でも人でも多分変化に対応する原動力が大きいのかもしれないな。
  厚生労働省が2010年の日本人の平均寿命について発表した。女性が86.3歳、男性が79.55歳になったという。平均寿命ものびている。日本人ならではの何かがあるのだろうな。しかし女性は長生きだね。

ch06.音楽 : 耽らん・・・


   今年、神楽坂女声合唱団では8月に東京オペラシティで夏のコンサートをする予定である。年末には恒例のチャリティディナーショーもするのだが・・・ということで気持ちは既に夏に向かってレッスン!レッスン!である。
  選曲の中にあのメンデルスゾーンの「歌の翼に」がある。訳詞は:門馬直衛であるが、その言葉、言葉に毎回感動して歌っている。「歌の翼に君を送らん」の始まり。「蓮咲きいでて君を待つよ」。そして「棕櫚の葉隠れに恋に酔いて ともに憩いて夢に耽らん」である。「耽らん」など嗚呼!「耽溺」の「耽」ではないか!!。夢心地とはこんなことかしらん。

 まあ、いつもワサワサ、バサバサと騒がしく過ごしている自分の姿を客観視してみると、この歌のどこにも現れることも出来ないな。つい、笑ってしまった。しかし歌とはひと時でも夢心地にしてくれるものだ。

  いざ出回ってみれば人は「ふーん」というものだが・・・マーケットの着目点というのはその企画立案者たちの才能である常々思っている。

  シニア向け雑誌がいよいよ力を発揮してきた。たまたま今年のはじめに「ちょっと見て下さい。」と紹介された雑誌『孫の力』。第6号を迎えたらしいがなかなか、いい売れ行きを見せているようだ。
  これは、単に、団塊世代やシニア向けアプローチだけでなくここでは孫は何が楽しいか?を編集している。つまりシニア層と孫層が一緒に楽しむための内容である。グランパ、グランマと、まあいいつくされたカンもあるものの、本当にかっこいいグランパ、グランマは目指したいものである。シニア層そしてサムシング。それは意外と近いところらいた「孫」であったのだろう。ターゲットの絞り方は上手いね。


孫の力

社会問題 : 経費削減


最近では結構専門分野の翻ソフトが販売されている。いざ、使ってみようと思ってもやはり???が拭えない。奈良市観光協会が今春に更新した外国語版のホームページに数々の誤訳。協会はHPを一時閉鎖している。
 何でもかんでも経費削減ということで今回も自動翻訳システムを使ったため、とんでもないことが発生してしまったのだ。しかし、人間は考えるアタマが乗っかっているのだから確認せずに何でもお任せしてしまう、そんな怠慢なことだけとはするなということだろう。

としまNPO推進協議会の通常総会に参加。シンポジウムは「みんなの居場所がある地域づくりはこれだ!」であったが、実にいろいろなことを考えさせられた。ふっと高齢の親と住んでいるシングルの人、離婚して何とも周囲に気を使わなくなった団塊世代の男性、自立すると言って息子の家から出た高齢女性など頭に浮かぶ。何か幸せなのか?最近ではいろいろな人がいすぎて?何とも結論が出ない。おしなべて日本人は幸福であるということに気付いていない国民。不幸は探して、ああだこうだと言ってもしようもないのにと思うこといろいろ。相手の「居場所」を見つけて差し上げられるほどの心のゆとりと優しさを常に持っていたいと思う。

ch04.カルチャー : 船弁慶

宝生流能楽公演「船弁慶」を鑑賞。波乱にみちた悲劇の英雄・義経。平家の亡霊との決戦は何とも興味深いものだ。能衣装も興味はつきない。

ch12.その他 : べイリービーズ

先般の金環日食の時、「一瞬ですがベイリービーズが見えるかもしれませんよ」と言われ、集中して、しっかり見つめていたのだが、やはり分からなかった。本当に瞬間に起こるものらしい。この現象を利用して、高い精度で太陽の大きさが分かったらしい。太陽の半径は、国際天文学連合は69万6000キロ。今回の測定で69万6010キロということだ。しかし、太陽の半径など、やはりくもをつかむような気持ち。しかしべイリービーズを見たかったなぁ!


 直近のイベント情報。20世紀メディア研究所の第67回研究会のご案内です。どなたでも参加可能。ただし 資料代として500円必要です。

【日時】 5月26日(土曜日)午後2時30分~午後5時
【会場】 早稲田大学 早稲田キャンパス1号館2階 現代政治経済研究所 会議室
【 発表者とテーマ】

 ・島田顕(関東学院大学):モスクワ放送関係史資料第1回調査報告
 ・嶋村藤吉(上海市精華外語専修学院):日本人のニューディーラーとしての岡野進
     ―日本共産党の計画を中心として
 ・山本武利(早稲田大学):陸軍中野学校の創立期の資料

ch05.エンタテイメント : いよいよ!ミュージカルを演るよ♪

豊島区区制施行80周年ということで、記念ミュージカルを上演することが決まった。「としまの記憶」をつなぐ会としても後世に豊島区の記憶という財産を伝えていくという意味もある。
 昨夜は劇団ムジカフォンテの知久晴美さん、そして今回の脚本を書いていただく永島直樹先生方と池袋某所で侃々諤々。どんな内容にするか、構成にするかなど本当に思いっきり話し合った。楽しいね!ルーティンワークでは絶対に生み出されないエネルギイだなと感じていた。
  日程も決まった。2013年3月29日(金)から31日(日)の5ステージ。丁度、春休み。子ども達も舞台で活躍してもらおう。会場は東京芸術劇場。
  そして今日、書類を提出する為にミュージカルのタイトルを決めていた。知久ちゃんが「何がいい?」と聞くものの、朝からのロケで日傘さしながらもハアハアしている自分。そんな中でも頭の中はフル回転。80周年にちなんで「80」は入れたいね。池袋ならいけふくろう?なんてことを言いながらほぼ決定!した。『朝の光のその中で  80歳のいけふくろう』。まだ仮題だがほぼこれでいいんじゃないのか?演出、振り付けは知久ちゃん、任せたよ!直樹先生、台本よろしく!当方、必死に資料集めと走るか!

ch12.その他 : 生→死

   考えてみると人生は山あり谷あり・・・とかなんとか言っちゃっているが「保活」があるかと思えば社会への一歩「就活」そして、初めて聞いたときにおっちょこちょいの私はトンカツと間違えた「婚活」、そしてなんでも離婚に向かっての「離活」。今は「終活」と騒がれている。この「終活」では、例えば書店では終活コーナーまであるからビックリだ。
  特に「もしもノート」はかなりの売れ行きと聞いた。市民とともに弁護士、司法書士と各種の有資格者のほかに会の趣旨に賛同する企業、団体など多くの方の協力を得て活動している団体特定非営利活動法人ライフ・アンド・エンディングセンターが発行。このノートにある、「もしも」。必要な事柄をチェックすることによって、様々な「もしも」にとりあえず対応できる。遺言、相続、資産の保全、葬送についてのも相談できるようだ。だが、危機管理というより、誰もの人生で必ず訪れる「死」に対して必要事項なのだろう。しかし、なかなか人は自分の終焉を想像出来ないものだ。これまた事実。

  
  自分のことを考えてみると、小さいながら会社を経営していれば、その終焉へ向かってどうするか?は結構真剣に考えている。いや、考えるようになった。不思議なものである。多分、経営というものがなかったら、今の考え方は身についていないだろう。

   確かに・・・卑近な事例では、行きつけの小料理屋さんが年末で店じまいをするという。まだまだママさんは元気であるし、お客もいる・・・ように見えているだけで、長い間店を経営していれば、常連さんの死がある。それこそ、店の経営をしっかりと支えてくれた時代と常連のお客様たち。これが時代の流れというものなのだろうと先般、いろいろ話を聞いていた。だからこその決断だろう。

  そして、ずっと引っかかっているのが、ある方の「死」である。末期癌を宣告された彼は、最も信頼している部下に「病気のことは誰にも言うな」「葬式はしない、墓はいらないと伝えてくれるだけでいい」などと、妻でなく部下に伝えたということ。たまたま、病弱な奥さんのことを想い過ぎてか?そんな言動をしてしまったのだと思うが、あとあとになってからのその部下である人と彼の親類縁者との軋轢。気の毒と思えるほどの結果があるのなら、やはり家族、親類縁者には何が何でも一番に知らせた方がよかったのかとも考えさせられる。結果をかんがみれば、やはり・・・と思うのだ。


  ところで、この夏に『スープ』という映画が公開される。テーマは生まれ変わり。別段、オカルト映画ではないと思うが、何の変哲もない日常生活の中で突然訪れた「死」。あの世に逝った主人公渋谷が生前の後悔をどうするのか?そんな中、あの世では記憶を持ったまま生まれ変われる方法があると聞きつける。主人公の渋谷はどうしても娘に想いを伝えたくて、ある決意をする・・・。
  不思議研究所の森田健さんは、中国のある生まれ変わりの村の取材をして以来、人生がびっくり仰天するほどガラッと変わったそうだ。その村での生まれ変わった人々が語るあの世のスープの話。怪しいオカルト話ではないが、どこか、ちょっと信じられない気持ちが半分くらい。しかし、いろいろな方々の臨死体験をお聞きすれば「やはり!あるのか」とも思う。

  「生」を受けたものは必ず迎える「死」。生→死までいろいろあるが、テーマはつきないものである。


 今日は何という寒さ!その上、しとしと雨降り。いよいよスカイツリー開業。昨夜から待っている人もいたというからお疲れ様と一言。しかしご祝儀相場というか観光や小売り関連の銘柄の人気が上昇中。不思議なものだけれど、株は本当に生き物ですね。


ch10.生活 : 金環日食を見た!


   "東京"で観測されるのは、なんと300年後のことらしい・・・。本日は早起きしてサンシャインシティ展望デッキへ金環日食の取材へ。午前6時すぎから次第に太陽がかけ始める。そして7時32分。待ちのぞんだ金環日食を観測。金色に輝く輪。スゴイ。美しい。こうしてみていると本当に自分は地球という星の上で暮らしているのだなあと改めて思う。
 
  ところで、6月4日は月食。満月は赤色に見えるらしい。そして6月6日は金星の太陽面通過と天体ショーはまだまだ続く。

ch10.生活 : 今年も熱気! 三社祭

xさんし゜ゃ474.JPGこの季節は浅草三社祭りか。あの熱気に吸い込まれそうでいて、なかなか近づけない。しかし、今年も三社祭りが終わった。

5月21日はいよいよ金環日食が見られる。奇跡の天体ショーとか世間では言っているが・・・。素晴らしいことに、今回の日食では東京・大阪・名古屋の三大都市圏が金環食帯に入っている。中心食線が南関東・静岡・紀伊半島南部などの多数の都市・観光地を通る。ラッキーだ。よく図鑑で見るような真円のリングが国内で観測できそうだ。楽しみ!

参考までに金環食が観測できる代表的な都市と大体の最大食時刻を紹介

鹿児島 ... 7:22:10頃
高知 ... 7:26:46頃
大阪 ... 7:29:52頃
名古屋 ... 7:31:35頃
静岡 ... 7:32:13頃
東京 ... 7:34:33頃
水戸 ... 7:36:22頃

場所にもよるが最大食の約2分半前位から金環となるらしい。早めの観察を!

ch04.カルチャー : ひとつがらがら


  日頃、やれ原稿の締切日や締切時間、打ち合わせの日時、アップ、納品、見積書作成だ、請求書発行と曖昧な記憶ではダメなことが多いもの。しっかりと記憶しておかないと後から「あれっ?」では人様に迷惑がかかるし、大変なことになってしまうことばかり。
 
  そんな中で、曖昧な記憶、おぼろげな記憶ということが実に快感であることがある。たとえば、ひょんな時に口ずさむ数え歌のようなもの。お皿を洗っている時など何故か不意に出てくることがある。
  今や、お手玉などする人も少ないであろうが、とーんでもない昔、子ども時代に明治生れの祖母が歌っていた数え歌を思い出す。意味も分からず聞いていのに、何となく覚えている。日常生活に絶必でなくても、なんとなく覚えている歌。数え歌でネットで調べてみたら一つ似ているのが出てきた!そのままご紹介すると・・・・「ひとつがらがら」とは同じだ!祖母は「♪ひとつが~らがら」と歌っていた。

一つ がらがら   (ひとつ がらがら)
 二つ 山椒の木  (ふたつ さんしょのき)
 三つ 蜜柑の木  (みっつ みかんのき)
 四つ 楊枝の葉  (よっつ ようじのは)
 五つ 銀杏の木  (いつつ いちょうのき)
 六つ むくれんじ  (むっつ むくれんじ)
 七つ 南天木    (ななつ なんてんぎ)
 八つ 山桜     (やっつ やまざくら)
 九つ 米桜     (ここのつ こめざくら)
 十で返して 井戸の中から 一つが~らがら......
 (とおでかえして いどのなかから ひとつがらがら)

自分の曖昧な記憶の中でちょっと書いてみよう。

♪ひとつがらがら
二つ芙蓉の木
三つ蜜柑の木
四つよろずの木
五つ銀杏の木
六つむくれんげ
七つ南天木
八つ八重桜
九つ小梅の木
とうで殿様葵のごもんを
・・・そして「ひとつがらがら」と続く。

ネットで調べたものとは微妙に違っているが、何とも不思議な感覚になる。多分、記憶違いというのもあるだろう。実に曖昧な記憶・・・私の大切な財産である。

ch12.その他 : ようこそ! 美術館へ


Googleストリートビューを初めて見た時はかなり驚いた。自宅も見たが、丁度バラが咲いている時だったので「ああ、初夏に撮影したのか」と思った。
 さてさて次なるステップ『Googleアートプロジェクト』が日本でもサービスを開始した。なんと美術館内をストリートビューで観ることができるサービスである。超高解像度で撮影され細部まで見ることができるのがすごい。感動だ。大好きな足立美術館も島根県にあるのでなかなか行くことも出来ないが、これなら行きたい時に絵画や庭園を鑑賞することが出来る。ちょっと時間を見つめたらアートの世界へ是非! 

★Googleアートプロジェクトで検索を!


   ディズニーランドでも四の日の巣鴨とげぬき地蔵も、こむときは本当に凄い。どっと人々が繰り出す!という感じである。
  さて、いよいよ22日に開業する東京スカイツリー。開業前ではあるが、すでに違法駐車、騒音、ゴミの錯乱などの問題が出ていると聞いた。世界に誇る観光地となるであろう東京スカイツリー。休日は20万人の集客が予想される。いや、もしかしたらそれ以上かも知れない。
  だからこそ、今こそ、日本人のマナーが試されるわけである。子どもを見れば親が分かる。親を見ればその親が分かる・・・家族とはそんな連鎖であろう。
  際どい発想だが、一度でいいから、誰もが登山をするといいと思っている。山ガールとかいう、ファッションではなくである。山に入れば、自分が出したゴミは必ず持ち帰るのがマナーの基本。水は貴重だ。なるべく使わない。汚れた食器だって、ジャブジャブ洗えるものではない。登山道で人とすれ違った時だってどんなマナーがあるか?これが分かっていたら、よくファストフード店の階段で見る信じられない光景はなくなる筈である。
  最低限のマナーを身につければかわらでバーベキユーをしてゴミをそのままにすることなどできっこない。一にマナー、二にマナーである。決して難しいことでない。人として当たり前のことだと思うよ。

ch12.その他 : 最悪の事態の想定

福山のホテル火災事故を受け、なんでも横浜でもホテルを緊急立ち入り検査をしたらしい。仕事でも何でもいつも「最悪の状態」を仮定して考える癖のある自分は、映画館でも劇場でも宿泊のホテルでも必ず非常口とか避難経路を確かめる癖がついている。・・・と言いながら、こういう人間が結構、ドジふむのだろうかとも、時々おかしくなるのだが、やはりいろいろある世の中、想定しているといいかも知れない。しかし「金がかかるから」と言っていろいろ対策をたてないでいるとあとあとより大変なことになることは肝に銘じてほしいものだ。

 

社会問題 : 値上げ!値上げ!


   東京電力が5月11日に家庭向け電気料金をこの7月から値上げする申請書を経済産業省に提出。国の認可が必要な電気事業法に基づく値上げとしてはあのオイルショック後の1980年以来。つまり32年ぶりという値上げである。
  値上げ率が「平均10.28%」という。「最低限の・・・」と言っているが、私は全く信用していない・・というかよくサラッと言える体質は理解に苦しむ。申請通り認可されればの話だが、標準家庭の電力料金は月額480円という数字。またまた出た!「標準家庭」という表現が。一体どういう契約をしている家庭なのか?このあたりをよく調べてからでないといけない。時間がある時に東電のホームページから自分で算出してみるといい。これでよく分かる。東電の言っていることがおかしいことに気付く。
  プランプランというが、例えば、自宅には帰って寝るだけの生活をしている人にとってはそれほど感じない数字であろうが、一般家庭で早朝や深夜に家事をするなどあまりないでしょうに。更に、パンを焼くために電気オーブンを使っているパン屋さん、床屋さん・・・いろいろ考えたら大変な事に気付く。先般、いつも利用している美容室のオーナーなに月々の電気代を聞いてみたら「なるほどね」という数字。ドライヤーが数字をあげてしまう要因だ。家賃、人件費、水道代・・・と考えたらプライスに跳ね返るのだなあと思った。ああ!
  
  日本は大企業だけでない。殆どが中小、零細企業である。「経営合理化を行っても燃料費の上昇で深刻な経営状況から脱却することは困難」などと実に上っ面のことを言う社長の西沢俊夫さん。震災後一年少し経つ。東電は真剣に何か努力したのか?するするすと言っておきながら不動産売却は殆ど進んでいないと聞いた。何が「社会の理解が」である。いいかげんにしてほしい。


ch07.味 : トマトと豆苗

j.jpgimages.jpgトマトが美味しくなる季節。冷蔵庫にトマトがあるといろいろな料理が出来る。生でも美味しいし調理しても 美味しいトマトは万能選手である。何でも、赤いから甘いということは間違っていると聞いた。糖度が6以上あるものはずっしりと重く、水に沈むらしい。しかしいちいち店頭でそんな実験も出来ないので手にとってずっしり重いものを選ぶとよいのかも知れない。もし、「あれっ?」というトマトを選んでしまったら、トマトをざく切りにして豆苗(エンドウの若菜)とオリーブオイルで炒めると美味しい。最後に少し、ほんの少し醤油を垂らす。これで出来上がりだ。昔、大好きで通っていたネパール料理店のママさんがササーッと作ってくれた簡単料理。豆苗も安いし。結構歯触りがシャキシャキして美味しいのだ。豆の部分はまた水に浸しておくとまた新菜が伸びてくる。観賞用でもいいかもしれないな。
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先般、ちょっとお洒落なオープンカフェの前を通り過ぎる時、子犬を膝にだき、お茶を飲んでいる若い女性の姿が目に入った。よくよく見ると、その犬は洋服を着ている。別段、犬が洋服を着ていても今や不思議なことでもないが、何と!靴まで履いているのだ。一瞬、ぬいぐるみ?かとも思ったが、私の方を見て、へっへっへっとベロを出している。ゴソゴソ動いているから・・・本物の犬だ。どーなっちゃっているんだろう?と思いつつ・・・。


  最近は、メールノ文章の中に特定の言葉を探し出し、相手に転送するソフトがあるらしい。何を書いているのか・・・要は女性にとっては「彼の浮気防止に大いに役立っている」と聞いて。例えば、彼のメールに「愛している」「好きだ」など女性側が特定の言葉を登録しておけば、もし彼が別の誰かさんにそんな言葉の入っているメールを送った際、現時点の彼女のメアドへ転送されちゃう!というものだ。何とも怖いね。信じられない。もしも、これを男性側がしてしまったら「ストーカーだ」なんて非難轟轟。「なんなの!」と言われるのがオチだろうに。全くよく分らないものが多い。だけど、もしである。そんなソフトを使ったとしても「愛している」を別の言葉に置き換えでもしたら・・・ふふふ、うまくはいかないものだろうにね。


  そんなこんな、よく分からないことが多い最近、あれだこれだと電子書籍の研究・・・とまでいかないがいろいろ勉強し始めている。某出版社では電子書籍の企画もしているのだが、実は「よく分からない」世界を感じ続けているのだ。「データとしてみれば便利だよ」とか「ネットニュースで十分社会や世界の情報は手にとるように分かる」という意見に実は暫し考え込んでしまうのだ。というより、やはり"紙媒体"でなくてはならない世界が絶対にあると思っているからだ。


  ところで『脳を創る読書』という本がかなり話題になっている。これは電子書籍だと内容が記憶に残りにくいと言われる内容に言及している。「これは余分だろうと思って排除される」ことが電子書籍にはあるのだ。
  何にでも「強み」と「弱み」というものがある。「これだけ!」という世界はないと信じている。「記憶の手がかり」を失うという怖さだけは人間であるのなら、もっていてほしいとつくづく感じている。


 豊島区区制80周年の記念事業の中で、「としまの記憶」をつなぐ会では記憶の遺産事業として行政との協働事業が決まり、昨日は区内の区民ひろば館長への説明会があった。これまでに地域紙でもひろばへ集まる地域の人々の様子を垣間見てはきたが、こうした切欠でどんな人々の記憶を掘り起こして記録していけるか?これがまた楽しみである。先ず一歩。そして進むこと。これがいい。
 
  昨夜は別件で産経新聞の友人といろいろ話していたが、こちらもまた来年の80周年の企画でいろいろな企画提案がすすんでいる。何ともこうした何周年というチャンスは楽しく、見逃せないものだ。言い換えれば、それほど何周年~というものは自分の人生の中では巡ってこないものだからだ。とかく目先のことで手一杯になってしまうのが人の常でもあるから。


  常に、自分の出来ることでいい。社会とそしてそこに生きる人々と兎に角かかわって生きていくこと。これが大切だね。

ch10.生活 : 震災の現実と教訓


  地震学者の都司嘉宣先生が『歴史地震の話 語り継がれた南海地震』(発行 高知新聞社)から出版されている。都司先生のご専門は津波である。東大地震研究所での26年にも及ぶ地道な調査研究が一冊にまとめられている。古文書からも分かる歴史地震。関心があれば是非一読を。

ch02.健康 : アロマ効果


   以前、仕事がかなりこんで、しっかりと睡眠がとれない時があった。睡眠薬とか飲むことも嫌だったのでアロマセラピストの古川圭子さんに相談したところ、フランキンセンスのアロマオイルを勧められた。それからは、睡眠時にはアロマを絶やさないでいる。
  フランキンセンスはイエスの誕生に捧げられた植物からとられた?ものとか。もともと古代エジプトでは、フランキンセンスをかなり使っていたようだ。気分もあるのだろうが感情の高ぶりを抑える効果、優れた沈静作用という効用らしいので「なるほどね~」と納得である。

  さて、昔から五月病とがいわれるが、確かに五月はいろいろな要因でストレスや不安はあるだろう。そんな中で、気軽にハーブティーは楽しめる。中でも『セントジョーンズワート』というハーブは、実際に抗鬱剤よりも効果があると言われるほどらしい。
  世の中、生きているといろいろなことに晒される。気分が落ち込んだらハーブティーもいいかも知れない。且つ、信頼できる専門家の友人や知人がいると猶更グッドだね。

ch06.音楽 : 恋ごころ

 オペラ「おしち」を鑑賞。おしちは家田紀子さん。いやあ、相変わらず家田さんははながある方である。劇場を出ると・・・満月か。大きな大きな満月が夜空に浮かぶ。炎のように燃える恋ごころか。満月を見ながらおしちの恋を想像するのも、またいいもんだね。家田さん、お疲れ様でした。

ch12.その他 : 山岳事故

連休最後の日である。今年のゴールンウイークも山、海、川での事故があった。毎年思うのだが、「自分は事故などとは無縁だ」と思ってはならない。白馬での6人のパーティーの遭難。4人は医師であったようだ。しかし、収容したメンバーのコメントではカッパの下は長袖のシャツだったそうである。パーティーの方々は初心者ではない。山に慣れた人ばかりのようだ。しかし、こうしたことが実際に起こるのだ。
  登山を始めた頃は「夏山でも凍死するからな」という言葉をよく聞いた。最初は「まさか」「そんなことがあるものか」と思った。その頃は、山の天候の急激な変化について全く無知であったからだ。山では潔く引き返すことも必要だ。「もう少し頑張れば」があだとなることがある。
  6人の方が歩いた白馬の乗鞍では昔、雷に出会ったことがある。出会うなどという表見はおかしいが、あの日以来、私は雷に対する恐怖感が変わった。本当に恐怖だった。岩場の横をピピーッと走りさる雷に足は竦んだ。自然の中で、決して無理をしてはいけない。いかに、天候が良くても、汗をかくほどに暑くても、山の天候はいきなり変わる。信じられないほど急激に起こる。自然は決して侮れないものなのだ。

ch04.カルチャー : はいポーズということで・・・

120505_1017~01.jpg立夏である。いよいよ夏になったか・・・と気付くのが立夏。あの徳川でも落とせなかった上田城であるが、が、関ヶ原のあとは破却。現在では三基の隅櫓が残るだけである。城址公園をふらりふらりと歩いていたら、!鹿の角の兜の真田幸村に扮した人が!あらまあ!というわけでちょっとポーズをしてもらった。

ch12.その他 : エネルギイ


車窓から見える山並み。眩しいほどの青葉。抜けるような青い空。二度とその形はないであろう白い雲。自然の中にいると、ああ地球の生命体のほんの一部なのだなと思える。千曲川が流れる。美しい川だ。
山門をくぐり、そして静けさの中で人の世について聴く。煩悩を山ほど背負い、どろどろになって生きている。しかし人とは裸で生まれ、そして裸で逝くのである。全ては夢幻である。しかし、今、拍動ともいうべき命を感じていればそのまま進んで行こう。自然の前で人とは実に無力である。そのエネルギイに勝るものは無しである。


   「豊島の選択」という、いわば地域新聞を月に一回発行している。昨日は池袋ジュンク堂本店に行き、新聞をおいてくださることに決まった。なかなか面白い展開。メーンは豊島区なので、あくまでもこの街の"いろいろ"を日々いろいろ分析しているのだが・・・

  ところで豊島区お隣りに北区に赤羽という街がある。赤羽の書店ではあの『1Q84』以上に大展開!されている清野とおるさんの『東京都北区赤羽』というコミックがある。これが凄いのだ。第一、タイトルか゜「東京都北区赤羽」だから一瞬??となる。
  「赤羽って埼玉県?どこ?」と言う人も多いが、東京都であり。且つ本当にディープな空間が広がる。この赤羽に住む漫画家・清野とおるが趣味の散歩と尾行で遭遇した不可思議な赤羽住民との不気味で愉快なリアルな日常の漫画化。フィクションでなく、実にリアル。どこにあるのかしらん?と探すとその店が実在し登場人物もリアル。リアルだからこそ、赤羽のディープな面白さが伝わってくる。

清野ブログはコチラ

pict-PICT0036.jpg東京の渋谷に26日オープンした大型複合施設「渋谷ヒカリエ」。渋谷駅東口に直結した高さ約180メートルのビル。今後はますます渋谷エリアも上へ上へと高層ビルの開発が続く。じきにオープンする東京スカイツリーも東京の新名所となる。上へ上へと人々はのぼっていく・・・。


さて、5月5日はこどもの日。♪やねよりたかい こいのぼり おおきいまごいは おとおさん ちいさいひごいは こどもたち おもしろそうに およいでる・・・小さい頃はよく歌った「こいのぼり」の歌。まごいとひごいの違いも知った。なんでも作詞は近藤宮子さんだが、作曲は不明らしい。


"やねよりたかい"ものはこれからは何になるのだろう?とふっと思った。都会では鯉のぼりはなかなか見られない。マンションのベランダに小さな鯉のぼりなど飾ってあると「ああ、小さいこどもがいるのだろうな」と思ってみる程度。

写真家の赤松秀夫さんの撮影された写真(2008年5月3日)がずっと頭の中に鮮烈に残っていた。これは"泳げ 鯉のぼり相模川"として、昭和63年から開催され続けている相模原の代表的なお祭り。相模川の両岸に5本のワイヤーを渡し、約1,200匹の鯉のぼりを泳がせるそうだ。素晴らしい日本の風景である。昨年は東日本大震災の発生で中止となったが友好関係がある大船渡市の復興と、未来を担う子どもたちの健やかでたくましい成長を願い相模原市からの鯉のぼりを掲出し、大船渡で開催されたそうだ。今年は5月5日(土)まで、相模川に架かる高田橋の上流(相模原市中央区水郷田名)で。

泳げ! 鯉のぼり! 五月の空に!

駿河富士(30号).JPG押し花作家の庄村昌子さんが『東海の名園 浮月楼』のギャラリー館で展示会を開催する。「浮月楼」は徳川慶喜公屋敷跡の料亭。開催期間は5月22日(火)~27日(日)。平日は10時~18時。土日は10時~20時。今回の作品も圧倒されるだろう。庄村さんは群馬農園のネコヤナギを一粒一粒収穫。そしてなんと!一粒一粒丁寧に押し上げて、ネコヤナギの押し花を完成させている。その微妙な色の違いと、光の反射を意識してネコヤナギで富士山を創り上げる。「駿河富士」は30号の作品である。その他の作品もお楽しみに。

「浮月楼」のホームページはこちら


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

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