ch09.超常現象: 2007年3月アーカイブ
ch09.超常現象 : 幸せな昼下がり |
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ちょうど昼過ぎのこと。ケータイが鳴った。電話の向こうてで弾んだ声がする。名前を呼んで、そしてお互いに「ご無沙汰しています」「おひさしぶりです」と言う挨拶が重なった。
仕事でお世話になっている方を以前、霊能者の櫻井友子さんにご紹介したことがあった。今日か、彼女が櫻井さんと面談して、その帰り道らしい。電話の向こうでは電車の通過するような音がする。彼女は息を弾ませている。その様子に、とても嬉しくなり、何かこれまでたちこめていたもやが晴れたような気がした。「また、会いましょう」といい、電話をきった後も、何かとても嬉しかった。みんなが幸せな気持ちになるということが嬉しいのだ。
暫くして、私は櫻井さんにお礼の電話をした。彼女があんなに嬉しそうな声なのは!明るい櫻井さんの声。お互いを呼び合う、その時に全てが分かる、そんな不思議な世界だった。
「今ね、とっても鋭くなっていろいろなことが分かるようになったのよ」と櫻井流。本当に楽しく、安心できる。何もかもをしゃべらなくても分かり合う世界というのか。不思議だ。ふと思ったことが櫻井さんの口から零れ落ちる。
「いち子さん、決して無理をせずに自然にまかせてね」と、まるで、今朝の私の心は全て見透かされていたようだ。何回も何回も。そして「あなたは成功する人だから」と温かい言葉をかけてくれた。何も「成功」という言葉が嬉しかったということでなく、櫻井さんとの会話が織り成していく温かい時間が嬉しかった。そして「また、会いましょう」ということで電話をきった。幸せな昼下がり。