ch09.超常現象: 2008年8月アーカイブ
ch09.超常現象 : "龍"に引き寄せられた2008年8月21日 |
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日々の生活の中で、お墓参りをはじめ神社などへは時間を見つけてはまいるようにしている。御神籤などは真剣にうけとめる。
今年2008年は「龍」にまつわるものを持つと良いと言われ、財布の中に金の龍を大切に入れていた。しかしある日、財布の中を整理していると、その金の龍がなくなっていることに気がつきしばし呆然。「あれぇっ・・・・・」という感じで時間が止まってしまった。どこかに落としたのだろうか?。いつ?大切なものを落とすなんて!と思っていた・・・・・。
多分、心の奥底で「龍!龍!」と叫んでいたのだろうか?昨日、たまたま乗り換えの為、その駅に降りた。乗り換えのためなのだが、気がつくとグイグイと何か強い力に引き寄せられて『龍敬子ギャラリー』へ入っていた。エレベーターで2階へという表示を見ながら、エレベーターに乗る。「なんだ?なんだ?」という感覚でいた。しかし、ギャラリー内に入ると、あっという空気に包まれた。龍敬子先生が目の前にいらっしゃった。何と言う日なのだろうか!!
「あら!」と目をあわせるやいなや、なんともいえない懐かしさで満ち溢れた。元国鉄総裁であった磯崎叡さんに「兎に角、一度、龍さんに会ってみなさい。僕から連絡しておくから」と言われてお会いしたのが私はまだ20代の後半の時だった。あの日からもう長い長い時間が経った。龍敬子さんにとっても私にとってもお互いに印象が強すぎたのか、積もる話で時間があっという間に経っていった。お互いにとっても思い出深い磯崎叡さんの事、作品の事と、話しはつきない。
「でも、不思議ね。今日、アトリエから戻ってきたばかりなのよ」と龍敬子さんが言う。つまり昨日までギャラリーはお休みで閉館していたというのだ。それに龍さんのギャラリーに行くことも私の予定の中にも全くなかったことだ。乗りか追えの駅で、何故、自分が急に引き寄せられるように行ったのかも分からない・・・・・・。
ふたりにとっても胸の中が熱くなるような懐かしい時間、思い出で一杯だった。懐かしい方々の何人かは鬼籍にははいられた・・・・・。時は経ったのだとあらためて思う。
「時々、夢に磯崎さんが出てくるんですよ、でもいう事だけ言ってどこかへ消えていきますよ~」と私が言うと、龍さんはケタケタと笑った。長年のご無沙汰をしていた。でも会うと一瞬で何もかもが「あの時」に戻った、そんな不思議な一日だった。