ch03.美容: 2009年8月アーカイブ

ch03.美容 : 真夏の夜の夢


  真夏は寝苦しい日が続いて「何となく疲れがとれない」「眠れなくて、頭がボーッとする」というような声を聞く。しかし本当に睡魔におそわれたら・・・・人は何も言わずにどんな状態でも眠ってしまうものなのだが。
  私も気分が何か高ぶっているというか考え事をしている時などは、イライラしながら眠れない時もある。それは決して子ども時代の遠足を前にした高ぶりとは異なって、楽しい?事ではないものの、決してマイナス気分ではない。一番怖いのがマイナス気分で眠れない事だ。
  以前、あまりぐっすり眠れない時が続いた時、友人のアロマテラピストの古川圭子さんに「一番お勧めのアロマを選んで欲しい」と頼んだことがある。古川さんが「これね」と言ってくれたのがフランキンセンス (和名は乳香)というものだった。アフリカ北東部、紅海地方原産の低木で、その樹皮から取れるガム状樹脂からエッセンシャルオイルは採取されるという。古代エジプト時代からフランキンセンスの樹脂は寺院の儀式や薬として使われていたと伝えられていわれている。確かに、古代エジプト関連の書物を読んだ時に「乳香」の文字を見たことがある。
  アロマテラピーは心と身体にきく。特にこの乳香は心へは沈静、強壮  鬱にもよいとされていて、身体へは呼吸器系のトラブルに使用され、咳、カタル、気管支炎、喉の痛みなどにもいいらしい。
 当時の浅い眠りの時、古川さんは「私がフランキンセンスを不眠の方にお勧めするのはフランキンセンスが呼吸器系に作用して呼吸をゆっくりにさせることで、心拍数を下げ、リラックスモードに切り替えさせて、眠りやすくさせると思うから。テンションが高くてクールダウンしにくい時、頭を使いすぎて考え事で眠れない時に、よいと経験で感じている」とメッセージをくれた。まさに!なんか眠れない時・・・・・。

  話しはかわるが、お坊さんに長生きの方が多いのは呼吸法にあるともいわれている。つまり「丹田呼吸」がきくということだ。丹田とは、おへその下あたりにあるところ。人間は生理学的には肺呼吸をするものなのだが、この丹田呼吸とは意識を頭のてっぺんから足の先までゆっくりと息を吸いあげ、それをすっと丹田におろし、そしてゆっくりと息を吐き続けるというものだ。かなりきついものだが、下っ腹の筋肉を使うことで交感神経が刺激されて、脳内のセロトニンが増えるともいわれている。神経伝達物質のセロトニンが出でくると心が平静になるという。要は心の持ち方で、身体が変わっていくということだ。
  よく働き、よく寝て、そしてまた起きる。健康な日々とはこんなに当たり前で簡単なことの繰り返し。というのに、いろいろな高ぶりや興奮や悩みやらで、眠れなくもなる。真夏の夜の素適な夢も見られない・・・・・そんな時は、すっと丹田呼吸を思い出しながら、且つ、いい香りに包まれながら深い眠りで健康になればいいね。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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