スポーツ: 2010年4月アーカイブ
スポーツ : 無理はしない |
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プロ野球巨人の木村拓也内野守備走塁コーチが7日にくも膜下出血で亡くなった。2日の練習で突然倒れた。搬送された病院で意識不明の状態が続いていたのだが・・・・享年37歳という年齢を知り、何ともいえない悲しい気持ちになった。この年代は自分の「死」など、全く考えたこともない、まさに人生の絶頂期である。ニュースでは、この前日あたりから頭痛がして2時間ほどしか眠れなかったと周囲に言っていたらしい。
私も所謂、頭痛もちではあるが、眠れないほどの頭痛とはやはり異常である。練習、試合と忙しいスケジュールは分っていたが、人生に"たられば"はないとしても、「頭痛が酷いから、病院で検査をしてくる」とでも言っていたのなら・・・・そんな事も漠然と考えてしまう。しかし人とは忙殺されている時には当たり前の事が出来ない、そんな事が多いのだが。
実は、実母をくも膜下出血で亡くしている。血管が薄い、高血圧、飲酒、禁煙といろいろ要因は言われているが、実母は飲酒も喫煙もしない人であった。早朝に救急車で搬送した時、「何か持病はありましたか?」といろいろ聞かれたたものの、「なかったと思います」としか答えられなかったあの日を思い出す。木村拓也内野守備走塁コーチもいろいろな人々がいるグラウンドで倒れたから搬送も直ぐであった。実母が倒れた朝と不思議と家族が揃っていた日であった。もし一人でいた時に倒れたなら・・・そんな事を考えると身震いしてしまう。人には「運」ってあるのかと思う。
たまたま今、セミナーの仕事を一緒にしている方は、一人暮らしであるが、ある夜、いきなりバットで殴られたような痛みがあり、その場に倒れたという。しかし自分の誕生月に人間ドックに入っており、脳の診断書も持っていた。その時、ふと「もしや」と思い自分で救急車を呼んだ。それこそ無我夢中であったという。今は額あたりを指でコンコンとつつき「ここですよ」などと手術の様子を話してくれるが「あの夜、もし酒を飲んで寝ていたら、多分僕はここにいませんね~」などと言う。彼の話なども聞くと何度もしつこく言ってしまうが、やはり人には「運」があるのかなあと。人生など呆気ないものだと思うが、元気で生きていくためにはやはり「無理」はかさねない事である。それしかないと思うようになった。