ch05.エンタテイメント: 2006年3月アーカイブ

ch05.エンタテイメント : ファンの一人として・・・新作をみました

  織田裕二の映画を意外とみていることに気がついた。何といっても脚本と演出がベースにはなっているのだが。
  1987年の湘南爆走族の時は「なんじゃあ?」と思ったけれど、とにかく「踊る大捜査線」からは本当にファンとなっている。ということでやはり「県庁の星」もみてしまった。 今回は県庁のエリート公務員・野村に扮している。最初は「?エリート役ってあわないんじゃないの」思っていたが・・・・。200億円をかけたプロジェクトを踏み台にキャリアの躍進を狙っている野村。しかしプロジェクトに必要な「県と民間の交流」をクリアするため、半年間のスーパーでの研修の間、とある事情で野村抜きでプロジェクトが動きはじめてしまう・・・・
 


   映画を見ながら私は泣いてしまった。不覚か・・・・・・いや、違う。ふっと昔々、女性特有のトラブルに関わり、私も野村と同じような境遇を味わったことを思い出していた。決して、映画のように、かっこいい展開や会話の数々はなかったが。その時、自身に対してこれでもか、これでもか、という環境においた。悔しさ、屈辱感も十二分に味わうことにした。自分の中にあった、妙なエリート意識の中で、傲慢、驕慢が露呈され、崩れていくことを願い続けた。
   辛苦・・・確かに苦しい時間を過ごしていった。そして忍耐そして忍耐そして忍耐の日々を送った。今になれば、その時の何年か、しかし、その日々は先が見えないほどだった。しかし、意識の一部では、たいしたことはないさと感じていた。誰も私の「命」まではもっていかれないと。でも、映画の中で、多少オーバーであっても野村が味わった突き抜ける挫折感。ふぁーっとオーバーラップした時に、涙が止め処もなくおちた。泣いた、あの日々の自分に泣いた。「県庁の星」有難う。
    そしてまた、ひとつ。この映画では柴咲コウの魅力も発見。やはり、処女作品で云々するのは危険だということが分かった。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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