ch05.エンタテイメント: 2008年9月アーカイブ
ch05.エンタテイメント : 歌うということ |
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年末のチャリティーディナーショーの為の公開リハーサルが初台のオペラシティ・リサイタルホールで行われた。
団員は朝から集合して練習を開始。昼食をはさんでまた午後から練習、練習。時折、周囲からは趣味だ~遊びだ~といわれれば、そうであるかも知れないが、来年の結成10周年に向かって、「動物への愛護・チャリティー」という軸は間違いなくあるものだ。プロの歌手も勿論、在籍しているが、大半は歌には全くの素人集団。そんな仲間が目的をもって一堂に集まるという事も良いものだと思っている。
最近では、(決して悲観的にものを考えているわけではないが・・・)、この世に全てに永遠ということ・ものはないと思っているからこそ一瞬一瞬が輝いているものに思えるのだ。
神楽坂女声合唱団・チャリティーディナーショー本番はいよいよ12月16日。考えてみれば、実に1年という日々が早く過ぎ去る。あちこちが痛いのかゆいのとかいいながらも、心身が健康であるということに感謝しつつ、何か目的を持ち、世の中の「何か」に役立つことをしながら生きていかなければならない。
ch05.エンタテイメント : 人はおくりおくられ・・・・ |
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映画好きの友人のTさんから"『おくりびと』が本当にいいんだ。実にいいから、兎に角みてね"とメールが入っていた。どんな映画も"いやぁ、期待はずれだった"とか"最悪だね"といつもポロクソに言っているTさんというのに・・・・・不思議なこともあるもんだと思ってメールを見ていた。
『おくりびと』というタイトルは頭の片隅にはあった・・・・しかし、そうこうしているうちに、ある人から、次回つくる予定で進行している映画の脚本家を探しているんだという話が飛び込んできた。映画は専門外?の話しであったが、個人的に映画は大好きなので、その依頼者の話しを聞いた。「やっぱり主人公は本木雅弘さんしか、考えられないんですよ!」とその人は言う。「他に、阿部寛はどうだという人もいるけど、やっぱり本木雅弘だね」と付け加えた。ふーん、もっくんか・・・・と思った。「堺雅人はどう?」と個人的好みから聞くと「いやいや、やっぱり本木雅弘でしょ!」と言われた。本木雅弘!そうだ!、Tさんが絶賛していた本木雅弘主演の『おくりびと』を観ないとならない!衝動につきうごかされ映画館へと走った。しかし、なっなっなんだ!!?目の前は長蛇の列。しかも女性で溢れかえっているではないか・・・・・はぁ・・・・こんなに人気なんだ、とあらためて思う。
チェロ奏者の主人公大悟を演じる本木雅弘。相変わらずかっこいい。突然の楽団の解散により、故郷で仕事を探す。ある日、折込チラシで「年齢問わず、高給保証!実質労働時間わずか。旅のお手伝い。NKエージェント」という案内を見つけ面接へ。NKとはつまり納棺の意味。社長の佐々木役の山﨑努は何とも言えない魅力を放つ。折込チラシを見せると「あぁこの広告、誤植だな。"旅のお手伝い"ではなくて、安らかな"旅立ちのお手伝い"。」と旅を旅立ちと校正するシーンには笑った。『クロサギ』でも山崎努さんはいい味を出していたが、なんてこの人の演技は素適なんだろう。大悟の妻役の広末涼子、そして吉行和子、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、笹野高史 と何とも実力派の役者が存在感がある演技で、一瞬、映画でなく、「あれっ?現実か?」と錯覚するほどいい。
そうか・・・・誰もが必ず迎える「死」。おくりびとでありおくられびととなる。日々、満員だというほどの人気だそうだ。長蛇の列の観客。自分にとって一番、何を感じたのか?思わず、聞いてみたくなる、そんな映画だった。