ch05.エンタテイメント: 2008年11月アーカイブ
ch05.エンタテイメント : 還暦過ぎたって?! |
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ch05.エンタテイメント : 50年もの歳月を経て・・・・今 |
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テレビの創世記1958年に制作された不朽の名作と言われる「私は貝になりたい」。昔、母が何か面白くないこと?などあると「ああ、私は貝になりたい」なんて言っていた記憶があり、そんな思い出もあって私の頭の中にはこのタイトルは随分昔からあった。フランキー堺さんが演じるこの作品は大人になってから見た事がある。その時に、「貝になりたい」などといとも簡単に口にしてはならない重みを感じたものだ。
50年もの歳月を経て主人公・清水豊松役を中居正広さんが演じる映画が上映中だ。脚本家の橋本忍さんが夫婦のエピソードなども丹念に調べで新たに書き上げてている。
しかし、これまで2002年の「模倣犯」では冷徹なエリート犯罪者役をしたり、またテレビドラマ「砂の器」では何とも冷ややかな、冷たい人間を演じてきた中居正広さん。彼としては初の戦争映画で見せる演技。どうかな?と思って鑑賞した。飄々とした彼独特の雰囲気を保ち、そして突然の悲劇に翻弄される主人公の生き様を演じきったこの人の才能にしばし言葉が見つからなかった。これ以上の理不尽というものがあるか!?・そんな事に直面した主人公・清水豊松。多分、多くの役者がいるが、この役を演じきれるのは中居正広さんしかいないと私は思った。奥さんの清水房江さん役を仲間由紀恵さんが演じている。ふたりとも若い人々にも人気の役者たちなのだから、是非、若い世代にも大いに見てほしい作品だ。
ch05.エンタテイメント : 心うつ倍賞さんの歌 |
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12日の夜はグレイス東京パイロットクラブの『倍賞千恵子チャリテイコンサート』〔後援・PI日本ディストリクト・国連WFP協会。浅草おかみさん会・あんしん財団〕が浅草公会堂で行われた。
倍賞さんとは神楽坂女声合唱団でご一緒させていただいている。久しぶりに倍賞さんのプロの"歌"を聴いた。プログラムに合田道人さんが"彼女の歌にはドラマがある。名女優ゆえかあんなに歌詞がしっかりと聞こえる歌手はいないのではないかと感心するのだ"とあったが、それは倍賞さんが歌詞を大切に大切に理解をして感情をこめていらっしゃるということが分かる。誰とはいわないが、最近のアーティストの中には歌詞がよく聞こえない、分からないことがある。そんな中、久しぶりにいい"歌"をしみじみ聴き入った。そして何よりも公私ともによきパートナーであるピアニスの小六さんとの息もぴったり。惚れ惚れする舞台であった。
深呼吸したら、思い出した・・・・というキャッチもなかなかいいな。思い出のために曲を連ねておくことにした。「真白き富士の根」の哀しい歴史。そして八代亜紀さんの「舟歌」は、高倉健さんと共演した映画『駅』の中の思い出の曲。映画のストーリーがわわっーと思い出された。そして「死んだ男の残したものは」は涙が止まらなかった・・・・私はこの歌によわいのだ・・・・
♪いらっしゃい、浜千鳥、さくら貝の唄、あざみの歌、 椰子の実、 かあさんの歌、花の街、真白き富士の根、舟唄、島原の子守唄、冬の旅、蘇州夜曲、胸の振り子、死んだ男の残したものは、さくらのバラード、下町の太陽、虹につづく道、忘れな草をあなたに、世界の約束、そして最後は『さよならはダンスの後に』で華やかに終演。
会場には、今回のチャリティコンサートに女優の竹下景子さんや音楽評論家の湯川れい子さんも駆けつけて下さった。華やかであたたかいコンサートが終わった。