ch06.音楽: 2011年2月アーカイブ
ch06.音楽 : 二人の芸術家 |
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加藤健一事務所の『コラボレーション』(作・ロナルド・ハーウッド、訳 小田島恒志、小田島則子 演出 鵜山仁)を観る。2002年の「戦場のピアニスト」でアカデミー賞受賞、舞台「ドレッサー」でも知られる英脚本家、ロナルド・ハーウッドの作品。映画同様に今回の新作は戦時下に、ドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウスと、オーストリアのユダヤ系作家、シュテファン・ツヴァイクの二人の芸術家のドキュメンタリー劇だ。シュトラウスを加藤健一さん、そしてツヴァイクを福井貴一さんが演じている。またナチスの将校・ハンス・ヒンケルの役を加藤健一さんの息子の加藤義宗さんが演じているのもなかなか!
シュトラウスとツヴァイクの二人が生んだ唯一の歌劇「無口な女」はすんなりとは世に出ない。何故って?台本を書いたのがユダヤ人であるからだ。ナチスの理不尽ともいえる圧力の中、第三帝国音楽局総裁の職を引き受けたことで1935年に初演にこぎ着けることができた。絶大な権力の前で、家族を守るためになすべきことは?まさに抵抗か迎合であるのだが、その時代に多くの人々は飲み込まれていく・・・。
公演は2月27日(日)まで新宿・紀伊国屋ホールで。加藤健一というと本多劇場で出かけてしまいそうだが紀伊国屋ホールです。紀伊国屋サザンシアターではないのでご注意を・・・慌てて間違ったのは私だけか?
ch06.音楽 : 神楽坂女声合唱団の力を |
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所属している神楽坂女声合唱団も今年の年末に12回目のチャリティディナーショーを行なう。12月14日と実施日時も決定した。2000年に料理研究家の小林カツ代さんが「この指とまれ」でスタートした合唱団。文章だは「この指とまれ」といとも容易く書いてしまうが、実は言い出して、実行にうつすことがどんなに難しいことか。これが出来る人はやはり天才なのだと思っている。当初、カツ代さんに誘われた時は料理関係者だけの集まりと勘違いをしていたが、「あなた!だってカラオケ上手いじゃないのっ!」と言われた時は「え~っ!それでいいのぉ?」と驚いた記憶がある。
なんと言ってもカツ代さんの気迫は凄かった。動物愛護の為のチャリティーディナーショーというコンセプトがきちんとあったのだ。ただ、何となく集まろうか(著名人もいればとか?)・・・・が多い世の中で、これだけかたい信念を持っているカツ代さんの応援団の気持ちも固まったのだ。結成してから暫くは音楽が専門でもなかったがパートリーダーというお役目をいただいた。まあ、メンバーへのもろもろの連絡係りとでもいおうか。人間コミュニケーションが一番大切だと思っている自分には相応しいお役目であったと思う。
そして今期、事務局担当となった。事務局が大切なのはバランス感覚。とにかく総合的な視点で団の運営にかかわったいかないとならないだろう。技術的には12月に向かって、レッスン日は月に3回。そして2月から12月までの時間をこなす。夏には「暑い」の「忙しいの」という団員に対して集中レッスンも計画する必要があるだろうが・・・。精一杯やろう。立ち向かおう。社会貢献のためにメンバーの力の結集だ。指揮の辻先生方にも感謝しつつ、ダッシュ!だ。