ch06.音楽: 2010年7月アーカイブ

ch06.音楽 : 桑田佳祐さん!


  新聞の株式欄を見ていると、その数字が本当に生き物のように見えてくる。ふうっと甘ったるい夢なのか、悪夢なのか、あのパブル景気の時の数字が浮かんでくる。あれは一体何だったのか?そして現代は?と一瞬、混乱する。やはり、この世は夢幻か・・・と思うのだ。


  ところで、サザンオールスターズの桑田佳祐さんがツアー前の検診で初期の食道癌がんが発見され、手術するとの発表があり驚いた。所属する芸能プロダクションのアミューズの株価が28日、一時、前日比30円安の890円まで下落して年初来安値を下回ったというニュースを見て、衝撃。療養が必要となるしアルバム発売やツアー中止などやはり業績に影響するからだと言う。屋台骨を支える大物ともなると自分の健康状態までが何もかもを左右してしまう世界か・・・。少しきついな。だが、きちんと手術をして、ゆっくり静養して回復して、またパワフルなステージを見せてほしい。


  23日金曜日の夜は失われた音を求めてということで「戦前ドイツ真空管アンプと往時の音楽を楽しむ会」であった。この暑さと湿気とで、前の晩まで、真空管アンプの状態をベストにしておくためにいろいろ大変な時間も過ごした。

  しかし、人との出会いとは実に不思議なもので10代の頃から大正・昭和初期の真空管のコレクションを始めたというラジオ大好き少年として育った森田富雄さんと、「真空管っていいね」なんて話したのが切欠で企画したライブであった。私の知識などといったら中学の教科書で学んだくらいのもの。ただ、理科の参考書を入学祝いに頂いて、その中の真空管のページは本当に面白くて読みふけった記憶がある。その「真空管っていいね」という一言で森田さんの目が輝いた。「じゃあ吉田さん、先ず、これを読んでください」と手渡された古い古い真空管の歴史本?。破ったりしては大変と手袋をして読んだ。

   会場には戦前ドイツの業務用真空管アンプ・スピーカーを持ち込み、当時録音された名バイオリニストや名指揮者名演を楽しんだ。そして日本の戦前の歌謡曲が流れた。暖かなオレンジ色を発する真空管の美しさに参加された方々はうっとりされていた。
  ライブ終了後は、懇親会で乾杯とあいなった。からだを包む蒸し暑さも心地よい夜であった。

ch06.音楽 : 失われた音を求めて

   7月後半に、戦前ドイツ真空管アンプと往時の音楽を楽しむ会を企画した。真空管など中学生の時の理科で習った記憶しかなかったがラジオ大好き少年として育った森田富雄さんと話しているうちに「面白そうだね!♪」ということでライブをすることとなった。まさに「失われた音」と出会える夜となるだろう。
  森田さんは10代の頃から大正・昭和初期の真空管の精功なガラス細工のような美しさに魅了され、今では結構なコレクター。彼が遠い昔に造られた真空管に灯りを点して、今回それで往時の音を再生して聴かせてくれるというわけだ。当日会場には戦前ドイツの業務用真空管アンプ・スピーカーを持ち込んで、当時録音された名バイオリニスト「フリッツ・クライスラー」や名指揮者「エーリヒ・クライバー」などの名演を楽しむ。
  
  森田さんから真空管の本を借りて読み、そして秘蔵の写真、それは暖かなオレンジ色を発する真空管だつたが、それを見た時は思わず、ほぉ~と溜息が洩れた。

関心のある方は是非どうぞ♪


【日時】:7月23日(金)午後6時~8時
【会場】:新現役ネット田町会議室
(港区芝5-31-10サンシャインビル9階)
【アクセス】
JR「田町」下車・三田口から徒歩2分
都営三田線「三田」下車
会場地図
【参加費】:一般2000円
【申し込み・問い合わせ】:Tel:03(5730)0161 Fax:03(5730)0162


ch06.音楽 : 一年に一度


  吉岡しげ美さんの「七夕コンサート」に出席。今年の会場は六本木のスイートベイジルSTB139。「昨年の浜離宮ホールでのコンサートから一年が経ちまして・・・」とステージで挨拶をしているしげ美さんを見ながら"あれあれ、そうか!1年か・・・"と思い返した。何とまあ、早いのだろうか、月日の経過は!毎年こうした機会がある度に思うのだが、毎年、予想もしない人々との出会いがあり、人間関係が始まり、思いがけない仕事に出会い、大きな発見がある。毎年毎年のことだ。よくよく冷静に考えると、これってかなり不思議すぎる?のではと思う。

  5年前の乳癌の手術を乗り越え、そしてこの夜のしげ美さんは以前より輝いて見えた。一時は体調を本当に心配したのだが・・・。何か声質というか、勢いが今までとは違うと感じた。

  日本では梅雨真っ最中の七夕の夜。もともとし江戸時代まで使っていた太陰太陽暦の7月7日に行なわれていたのだから現在の暦では8月の上旬から下旬の事。江戸の人々は、夏の夜に天の川両岸に輝く織姫星と彦星を見つけることが出来たのかも知れない。一年に一度の夜空を眺めて・・・。

  毎年、いろいろな事があっても元気にステージに立って、一年に一度かも知れない人々と出会える、そんな一瞬が煌く歌を聴いていた。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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