ch02.健康: 2005年11月アーカイブ
ch02.健康 : 摩訶不思議な歯痛・・・そのわけとは? |
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最近のバイオ分野の研究開発はめざましい。2日に茨城県つくば市にある産業技術総合研究所が、微細加工技術ベンチャーのSCIVAX(サイヴァクスと共同で唾液からストレスを測れるバイオチップを試作したと発表した。ストレスを測る指標として、血液中のコルチゾール、アドレナリンなどが知られているが、採血する場合、新たなストレスが加わるため測定に使いにくかったらしい。 。唾液を採取して、試薬とともにチップに注げば、両物質を三分以内で検出できるとかで一年後くらいには実用化されるようだ。 労働管理などの面で役立つのだろう。
以前(かなり曖昧であるが)、歯が痛くて痛くてしようがない時期があった。どの歯が痛いのかが分からない。歯科に行って診察を受けた。歯科医は私の顔を見ながら、「変ですねえ・・・」と首をかしげていた。「虫歯ですか?歯周病とか?」と訊いたのだが、歯科医は暫く考え込んでいた。そして、急に私にこう訊ねた。「吉田さん、最近、あまり好きでない人と食事をしてはいませんか?」と。その言葉にびっくりした。頭の中をいろいろな人の顔が浮かぶ。「好きでない人?」と今度は自分のほうが考え込んでしまった。
「先生、何故ですか?」
「最近の研究でなんですがね、ストレスで唾液の成分が変わってくるということが
分かってきているんですよ」
「ストレスで?歯が痛む?」
「だから、虫歯でなくても歯が痛むことがあるんですよ。
だから嫌いな人とは食事は避けたほうがいいですね」
そういうと、歯科医はからっと微笑んでみせた。
暫くして、問題はあっけなく解決した。食事は楽しくすること。これが一番だということ。
しかし、不思議な体験をしたものだった。やがて私の歯痛は全く何事もなかったように消えていった。