ch02.健康: 2009年9月アーカイブ

  先日、104歳の方が亡くなった。息をひきとるという言葉通りというか。100歳を過ぎてもお元気であったというのは本当に人間の一生として素晴らしいことなのだが。
  しかし、今、認知症が増えてきているらしい。予防として頭を使うこととか青魚や野菜を多くとれとか、体を動かしなさいといわれるが、どうも頭を使うといってもゲームやチェス、囲碁など相手がいることがいいそうだ。また楽器を演奏している人も発症が三分の一くらいにおさえられるそうである。体を動かすのもあまり動かし過ぎはまずい、適度なダンスなどがいいときく。
  考えてみれば、反省ばかりの日々。そんな模範的な生活は決してしていないなと思う。ただ、家族にしても仕事仲間にしてもきのおけない友人との付き合いにしても、コミュニケーションが健康の秘訣ではないかとつくづく思う。

ch02.健康 : どんな「健康」?

  最近はテレビコマーシャルで健康食品の通販が多くなった気がする。あくまでも「気」がするだけなのだが・・・・ブルーベーリー、鮫のエキス、黒酢・・・と説明や体験者の声を聞いているだけで、「あっ!飲んでみようか」から「もしかしたら飲んだ方がいいのかも知れない」そして「飲むべきかも」と気持ちが揺らいでいくのが分る。定期的に買えば料金も安くなる。そして、「今、お申し込みされると携帯に便利な○○をお付けします!」とか「ビタミンCがレモン○個分の・・・」とあおられる。且つ「一ヶ月何と!○○円」と言われれば、大部分の人は心が動くのではないだろうか? 
  深夜、幾つかの健康食品をノートにメモしていった。いやあ・・・・一言凄い。青ざめる程の種類がある。誰もが健康や美しくありたいと思うものだろうが、このテレビのコマーシャルは一種、催眠状態になるほどその商品にのめりこんでしまうだろう。
 
   総務省の統計調査では2009年9月15日現在、65歳以上の高齢者人口は昨年より80万人増の2898万人ということだ。これは総人口に占める割合もなんと0.6ポイント増の22.7%。1950年以降、過去最高を更新したということだ。女性は65歳以上が25%を超した。女性は4人に1人、確か男性は5人に1人だったか。しかし、高齢者は増え続けている。
  例えば昼間にバスに乗ったり、4のつく日に巣鴨のとげぬき地蔵へくるといい。しばし絶句するほどのお年寄りの数にふれられる感じだ。何れ、私も60を超え、65を超えそして元気でいれば70も超えることも出来るのだろう。
  健康食品はあくまでも「補助」であろう。健康の基本の「き」が何であるか ?自分でどうしたいのかを一つ一つ見つけて書き出してみると何かが見えてくると思う。


   私たちは小さな日常の数字にはビクビクするが、もっと重大な数字には麻痺感覚がある。例えば「兆」という数字。見た事もない、そんな数字には全く感覚がないのだ。今日本では毎年一兆円ずつ増えていることにはピンときていない。驚きもしない。健康保険がきくからと安心などしていられない筈だ。自己負担が着実に増えるわけで、この段階で「あれっ?」「なんか大変!」と気付くのかも知れない。


  厚生労働省が2日に2007年度の国民医療費が34兆1360億円、国民一人あたり26万7200円と発表した。この数字は過去最高だという事実。何故?驚きもしない感覚は一体?
  年齢別で見た時、65歳以上が7439億円で全体の52%。70歳以上41.5%、75歳以上は29.6%。またこの数字はすごい・・・・言葉を失う。過去最高の数字だ。厚労省は、高齢化や医療の高度化に伴う自然増と言うが、このままでは確実に、国が滅びる。「いいじゃない?病気にかかって、高度な医療を受けられてどこが悪いの?」という人もいた。言葉を失う。何も怪我をして血だらけの人や心臓発作で倒れた人をそのままにしておけなどと言っているのではない。  


  話しは変わるが、1960年代,そして70年代、アメリカは病んでいた。難病が激増したいたのだ。心臓病の増加、そして癌、糖尿病、肝臓病と、病気で国が滅びると言われた時代だ。当時、大統領候補となったマクガバンは上院に栄養問題特別委員会を作り、世界中のデータを調べ、1977年にマクガバン報告書を出した。つまり。文明先進国が病んでいた原因はどこにあるのか?それは最も我々の身近にある「食事」であると結論付けたのだ。
  

  「しようがないじゃないか」と日々、過剰なストレス、不規則な食事を続けていて、果たして健康になれるだろうか?日々、クスリを処方してもらって、それを「飲む」という行為が習慣になっているということ。生活の中で改善や努力なしで本当の健康、つまり人間本来の持つ、素晴らしい自然治癒力を失ってはいないか?長生きをするという、その素晴らしさは健康であるということだけである。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しである。要は腹八分目医者要らず。これくらいの気持ちで日々の健康管理を心がけようではないか。

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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