ch02.健康: 2008年1月アーカイブ


   米国の研究者が先般、面白い研究結果を発表していた。
夫婦間で感情を押し殺す人々は早死にする傾向があり、夫婦げんかが健康に役立つ可能性があるというもの。研究結果を聞いただけでは「ふーん、それで?何か?」という方も多いと思うが、多分「それで?」という方は結構、日頃良き妻(を演じている)なのではないか?と思う。
   ミシガン大の公衆衛生学部と心理学部の研究者が、192組の夫婦を対象に17年間にわたって実施した追跡調査なのだが(これまた忍耐強いね)、その結果として、怒りを我慢した人たちは怒りをあらわにした人たちよりも早く死亡する確率が2倍だったというのだ。17年間、お疲れ様です。
   怒りとまでいかなくても、結構、女性同士が集まってわいわい話す場では必ず「母親」「姑」などの話しで盛り上がるものだ。「友人のお母さんがねぇ」なんて表現は結構、「姑」であったりするとも思って聞いている。
   その中でも最近、多いのが、つれあいが亡くなった後に愚痴を言うひとが多いということだ。
「休みの日にどこにも連れて行ってくれなかった」「旅行にさえ連れて行かなかった」「子育てから家の事まで全部、やらされた」などなど。中には「たいしたものも買ってくれなかった」というものもある。共通していることは「不満」だ。つまりつれあいが生きている時に「ちょっとぉー」とでも言えばよかったと思うのだが、なんで亡くなってからグチグチいうのだろうか。不思議な気もする。
   しかし、ちょっと私の回りを見回してみると、そのグチグチ言っている方々より少し若い団塊の世代は結構、あっさり別居生活、ぱっと離婚組が目立つ。グチグチ言いそうな人々も確かに見受けられる。確かに、毎週、接待だ接待だとゴルフづくめのご主人や・・・・・いろいろ見ていると、多分「不満」は熟成すると怒りになるのではないかとも思う。しかし、つれあいが亡くなった後も不満で愚痴を言っても、女性は長生き、ますます元気だ。ホントに不思議だ。
  研究チームを率いたアーネスト・ハーバーグ氏は「長生きがしたければ、自分が不当な攻撃を受けていると認識するのは健康的であり、それについて話し合い、解決を図ろうとするのはより健康的なことだ」と語る。考えてみれば、当たり前の事かも。いずれにしても、健康と美容のためはカッとした怒りはためずに出そう!しかし、そこで品位、品性、品格もでてくるから・・・・ご用心ご用心。


ch02.健康 : 細菌から人間までに



   寒い日が続くせいか、最近では「ちよっと不整脈でね・・・」と胸のあたりをそっとおさえる方に会う。「不整脈だと脳梗塞になりやすいらしいですね?」と訊かれ、専門家でもないので「はぁ・・・そうですか」と答えるだけ。本当に人のからだとは不思議なもので、季節やその時の「調子」というのだろうか、体調や体力にも大きくかかわつている気がする。睡眠不足が続いたりストレスが多かったりすると何かが変わる。毎日、楽しいことや可笑しなことにケタケタと笑うことが多かったりするとまた何かが違う。例えば痛みにも鈍感というか強い感じもするものだ。


  兵庫県の高輝度光科学研究センターというところの研究チームで、神経や筋肉などあらゆる細胞の膜に存在し、細胞内外に情報を伝達するイオンの通路となるイオンチャネル分子の一種が、変形して通路を開閉する様子を解明したという。この分子の機能異常は不整脈やてんかんなどの原因になるそうだ。それに情報伝達を担っているイオンにはナトリウム、カルシウム、カリウムなどがあってそれぞれに対応したチャネル分子があり、その仕組みがなんと細菌から人間までが共通しているというのは面白いというか驚きだ。細菌から人間まで共通という言葉の響きにしばし感動さえ覚える。日本のこうしたコツコツと地道な研究成果というのが本当に嬉しくなる。こうした成果ひそ新薬や治療法の開発に役立って我々の健康を保っていくものだからだ。

 


  昼下がり、今日もまた、久しぶりの面会であった。5年ぶりの事だった。お目にかかるやいなや、昨年に会社を設立した話から始まってあっという間に30分が経過してした。「実はねぇ・・・・社長は昨年末に倒れたんですよ」と専務が言う。吃驚して言葉に詰った。新年早々に久しぶりにお電話をいただいて、今日得は新年のご挨拶に伺っての事。年末に再び倒れて、一ヶ月ほどの入院をしたというから驚いた。9年前に、脳梗塞で倒れられ、暫く療養されていた。本当に業界では"やんちゃ"な社長。倒れてからは大好きなお酒も煙草も完全にやめたと言う。健康的な生活をしていたにも拘わらず、「やはり、齢ですかねぇ~」と今日もまた、ニコニコと嬉しそうに微笑んでいらした。「で・・・・吉田さんはいくつになられましたぁ?」といきなりの質問。即答すると社長も専務も顔を見合わせ、一瞬「間」があった。そして再び、お二方ともニコニコと微笑んだ。「今さら?さばよんでもしようもありませんからねぇ」と言って私も笑った。「そうだねぇ!全く!」と今度は皆で大笑いした。
   


   60代には一年先の事、70代には1ヵ月先の事、80代になったに1日先の事を考えて生きよう・・・・なんて昔々聞いたことがある。本当に生きているからこそ!の事柄が人生には多い。泣いたり笑ったり、怒ったり。喜怒哀楽か。それに妬みだ嫉みだと人生をいろいろ楽しませてくれる人々の感情。最近は本当に人って「感情」に成り立っているものだとつくつ゜く感じる。一生は一度きり。それこそ泣いても笑っても。だからこそ、この世で、いつ何時会っても「ああ!会いたかったね」と言える関係は素晴らしい!

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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