ch02.健康: 2009年8月アーカイブ


   よく「吉田さんって早起きですね~」と言われることがある。メールなどの発信時刻?などを見てのことだろう。一口に睡眠時間と言っても難しい。ひとそれぞれの「睡眠時間」というものがあるようだ。例えば4時間くらいでも大丈夫な人もいれば、毎日少なくても8時間は取らないとだめだという人もいる。それでも足りない!なんて話を聞くと「へぇ・・・・・」と思ってしまう。一体、この違いにはどんな理由があるのだろう?と思うのだが・・・・・

   この理由をある母娘の特殊な遺伝子変異によって説明できる可能性があると米カリフォルニア大学の研究で分かったという記事を読み「なーるほど」と感心。米国では5000万~7000万人が睡眠障害や睡眠不足に苦しんでいるそうだ。医療費も約150億ドルとビックリするほどの数字だ。
 今回の研究で、人間の日周リズムを司どる遺伝子の一部を突き止められた。なんと「DEC2」と呼ばれる遺伝子がポイントらしい。同じ変異遺伝子を持つマウスやハエの研究を実施したところDEC2を持つマウスやハエも少ない睡眠時間で元気に過ごしたらしい。
  睡眠を司る脳は本当に複雑なメカニズムで動いている。ただ睡眠時間を多くとればいいという問題でもない。質の良い睡眠というものの研究はますます必要となってくるだろう。今回の研究で、たとえ少ない睡眠でも健康な毎日が送れるようになる医薬品の開発ももう直ぐかも知れない。
  しかし、昔から言われているが「早寝早起きは三文の得」とは確かにある!。たまにはいいけれど?長起き、つまり夜更かしは三百の損らしいが・・・・

ch02.健康 : 当たり前の幸せ

 最近は気のおけない仲間と会うと、健康の話しになる。つい先日も仲間の一人が中学時代からの友人を癌で亡くし、通夜、告別式に参列し話しになった。「棺の中の彼を見ることは出来なかった」と言う。皆が、、棺の中の友人と別れを嘆き悲しんでいるものの、ついに見られなかったと言う。「3年前に無事、退院した時に快気祝いをした時のあいつの顔が忘れられないんだ」と。暫し、沈黙が続いたが、一人が「それはもしかしたら男の美学かも知れないな・・・・」と呟いた。癌という病気と闘い、やつれた友人の姿。スポーツをこよなく愛し、溌剌と元気だったカッコイイ友の死とは余りにも辛く悲しすぎる現実だ。


   古来から、身土不二という言葉がある。人間も環境の産物であるという考えだ。暑い地域や季節には陰性の作物がとれ、逆に寒い地域や季節には陽性の作物がとれる。つまり、暮らしている土地で、季節の物、所謂、旬のものを常食する事で身体は環境に調和していく。基本の「き」である事だろう。しかし、スーパーなどに行くと、有り余る食材の中で、旬を見つける事、感じる事は本当に難しくなってきている。便利すぎる時代のある不幸なのかも知れない。
  四季を全身で感じ、そして旬のものを美味しくいただく、そんな事の日々で健康は維持できるのかも知れない。有り余るサプリメントをとっている人や、危険と思われるほどのダイエット食品で過ごしている人・・・・人は元気な時には健康の素晴らしさや有難さに気付かないものだね。

ch02.健康 : 真夏の夜の夢


  真夏は寝苦しい日が続いて「何となく疲れがとれない」「眠れなくて、頭がボーッとする」というような声を聞く。しかし本当に睡魔におそわれたら・・・・人は何も言わずにどんな状態でも眠ってしまうものなのだが。
  私も気分が何か高ぶっているというか考え事をしている時などは、イライラしながら眠れない時もある。それは決して子ども時代の遠足を前にした高ぶりとは異なって、楽しい?事ではないものの、決してマイナス気分ではない。一番怖いのがマイナス気分で眠れない事だ。
  以前、あまりぐっすり眠れない時が続いた時、友人のアロマテラピストの古川圭子さんに「一番お勧めのアロマを選んで欲しい」と頼んだことがある。古川さんが「これね」と言ってくれたのがフランキンセンス (和名は乳香)というものだった。アフリカ北東部、紅海地方原産の低木で、その樹皮から取れるガム状樹脂からエッセンシャルオイルは採取されるという。古代エジプト時代からフランキンセンスの樹脂は寺院の儀式や薬として使われていたと伝えられていわれている。確かに、古代エジプト関連の書物を読んだ時に「乳香」の文字を見たことがある。
  アロマテラピーは心と身体にきく。特にこの乳香は心へは沈静、強壮  鬱にもよいとされていて、身体へは呼吸器系のトラブルに使用され、咳、カタル、気管支炎、喉の痛みなどにもいいらしい。
 当時の浅い眠りの時、古川さんは「私がフランキンセンスを不眠の方にお勧めするのはフランキンセンスが呼吸器系に作用して呼吸をゆっくりにさせることで、心拍数を下げ、リラックスモードに切り替えさせて、眠りやすくさせると思うから。テンションが高くてクールダウンしにくい時、頭を使いすぎて考え事で眠れない時に、よいと経験で感じている」とメッセージをくれた。まさに!なんか眠れない時・・・・・。

  話しはかわるが、お坊さんに長生きの方が多いのは呼吸法にあるともいわれている。つまり「丹田呼吸」がきくということだ。丹田とは、おへその下あたりにあるところ。人間は生理学的には肺呼吸をするものなのだが、この丹田呼吸とは意識を頭のてっぺんから足の先までゆっくりと息を吸いあげ、それをすっと丹田におろし、そしてゆっくりと息を吐き続けるというものだ。かなりきついものだが、下っ腹の筋肉を使うことで交感神経が刺激されて、脳内のセロトニンが増えるともいわれている。神経伝達物質のセロトニンが出でくると心が平静になるという。要は心の持ち方で、身体が変わっていくということだ。
  よく働き、よく寝て、そしてまた起きる。健康な日々とはこんなに当たり前で簡単なことの繰り返し。というのに、いろいろな高ぶりや興奮や悩みやらで、眠れなくもなる。真夏の夜の素適な夢も見られない・・・・・そんな時は、すっと丹田呼吸を思い出しながら、且つ、いい香りに包まれながら深い眠りで健康になればいいね。

  久しぶりの健康診断を受けて、ショックで・・・・・。身長がなんと3センチも縮んでいるではないか。では一体、最後に計測した時はいつだったか?と思い出してみた。身長に関しては随分長い間、計測していないことに気がついた。一番気になる脳ドックや、癌検査などは結構受けているものの、身長は・・・・。体重は自宅で体脂肪率など気にしながら時々計測はするが、身長に関しては本当に無頓着でいた。
  看護師さんに「身長ってこんなに縮むのですか?・・・・」と聞いたら「縮みますよ!」と即答された。身長が縮んで目方は信じられないほどに増えて・・・・ああ!ショックで言葉がない。
  「わあっ!身長がまた伸びたぁ!」という感激。もうこれからはそんな感激は多分、ないのだろうと思うと妙に気持ちが沈んでいく。今後、どれだけ縮んでいくのだろうか?と想像していたら、何か急におかしくなって噴出してしまった。要は健康で元気で明るく楽しく、限られた寿命を全うすればいいじゃないか!そういうことだ。

ch02.健康 : 重力の事を考えた

   地球上にいれば、とりたてて"重力"の事など考えたこともない。どう企画をアピールするか?売り上げをどうしたらアップできるか?こんな事ばかりで頭は一杯である・・・・

  宇宙では例えば2時間の運動をしても筋肉は2割ほど減り、20年間も加齢するそうである。20年もです!しかし若田さんは颯爽と自力で歩き、記者会見までなさった。いやはや・・・健全な精神は健全な肉体に宿るということか。ずば抜けた能力は勿論なのだが、本当に強靭な肉体と精神力のバランスの素晴らしさを感じる。
  地球上にいても「いやあ、運動不足で・・・」「毎日、つい呑みすぎてしまいますよ」「タバコはやめられませんねぇ」「寝る直前に小腹がすいて、つい」などなど言いたい放題、やりたい放題の生活。恵まれた環境の地球上にいながら、我々は弛んでしまうのだろうねぇ?

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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