ch11.経済: 2007年12月アーカイブ
ch11.経済 : ゆっくりと経済学でも |
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時に家族で身近な問題からいろいろ考えてみるのは面白いことだと思う。例えば、どこの家庭の冷蔵庫にも入っているだろう牛乳。最大手の明治乳業と2位の森永乳業が、来春を目途に価格を引き上げる方針を固めた。生活の中のいろいろなものが値上がりしている現在、牛乳の値上げは1978年以来30年ぶりのこととなる。
例えば、子どもが「何故、値上がりするの?」と聞いてきたら親として、ちょっと分かりやすく説明をしてみたい。
世界的なバイオ燃料の需要拡大などにより飼料穀物価格が高騰そして原油高に伴う輸送コストのアップなどが販売の価格に反映される、そんな仕組みを。
蠢く経済不安。今朝も新聞の折込みに某金融機関のチラシがあった。"あなたの退職金は14年で底をつくかもしれない?"というコピーがあった。宙にういた年金問題もある今、誰もがこのコピーをみて、更に心の中にもわっ~とした不安を感じるのではないだろうか。「私はいつまで生きるの」と聞いたって誰も答えることは出来ない。人の寿命なんて神のみぞ知る世界だ。何年間生き抜けるかなんて「その日」まで分からない。
しかし"退職金"という言葉に何かしらゆとりを感じられる時はいいが、いざ受け取ったその時、その後何年間元気に生きていけるのか?また意外や「こんなものだったのか・・・・」と、あたふたしている人は少なからず。
実に慌しい師走だ。用事が入ると、分刻みとはいかないまでも、それに近い感覚の日々。しかし、ただバタバタしていても、何をしていても皆平等に2008年を迎える。そんな時こそじっくり何かを考えるのには大変いい時期だ。
慶応大学経済学部の教授の竹森俊平さんの『世界デフレは三度(みたび)来る(きたる)』(講談社)を読み始めている。上巻、下巻と、かなり分厚いので、電車の中で・・・・というのは辛いだろうが、暮れから正月にかけて、ゆったりと時間を見つけてじっくり読み進めてみたい。