ch11.経済: 2008年9月アーカイブ

ch11.経済 : あったか~い"お弁当"


  お洒落なランチタイムを愉しんでいるのはたいがいが女性だ・・・・と思う。豪華なフレンチを味わったあとなのだろうか?地下鉄・丸の内線内で「美味しかったわぁ~流石ねぇ~(有名シェフの名前)。もう、私、おなかいっぱいよ。今夜は鮭でも焼いて・・・ほほほ」と笑いあっている主婦たちを見た。
  それにくらべて、サラリーマンの多くはそんなに贅沢なんてしていない。特に、外食代のアップ。例えば、日本マクドナルドは8月に全国平均で2・5%程度値上げをした。9月には牛丼チェーンを運営する松屋フーズや、神戸らんぷ亭が一部商品の値上げをした。
  都心でランチをするとなると1000円はかかってしまう。お昼どきともなるとどこの飲食店も長い列だ。毎日毎日これを繰り返していたらかなり負担となる。だからサラリーマンの昼食代は確実に減ってきているのだ。GEコンシューマー・ファイナンスの4月調査では、今年は2007年より20円少ない570円。この減少は3年連続となるという。
  そんな中で、"弁当箱"が売れているそうだ。OLだけでなく、ご主人のものや、また自分自身の弁当箱を探す男性も増えているという。やはり小遣いの遣り繰りに迫られたサラリーマンが外食を控え始めのかも知れない。
  「あああ~最近は、揚げ物もしなくなったし、料理に手抜きばかりしているわ~」と呟くと「そんな事ないよ、お母さんは毎日毎日、私たちのお弁当を作ってくれたじゃないの!」と娘が言う。そうか、「必ず、手作りのお弁当を持たせてください」とPTAで担任に先生に言われたなぁ・・・・。毎日、朝5時くらいに起きて、健康であるように!と栄養と見栄え?を考えながら何年間も子どもたちのお弁当を作ってきたなあ。娘の言う"お弁当"という言葉が妙に心の中を熱くしてくれた。
そうかぁ!"食べることは生きること生きることは食べること"なんていい言葉のあった、魚戸おさむさんの『玄米せんせいの弁当箱』をぺらぺら捲ってみる。

ch11.経済 : どうなるんだ?

  大変な事になっている。あっけらかんと何事もないように「ああ、忙しい忙しい」と言っている人も多いが リーマン・ブラザーズの経営破綻は、日本の金融市場に多大な影響を及ぼすはずだ
  政府も福田康夫首相の呼びかけで日銀の白川総裁も加わった懇談で首相の指示により「今後、いかなる事態になっても迅速に対応することで意見が一致した」というが、今は次期首相・総裁を決める自民党総裁選の真っ最中。具体的な対応や対策は全く見えない、いや綱渡りをするくらい慎重に進む以外ない。元総裁と一緒にランチパフォーマンスしたり、子ども相手にしたれ、ネットカフェなんかに行って感心している場合じゃないだろうに。
  
  心相数研究家の宮城悟先生がプログで「今回の自民党総裁選挙は地方議員141名、国会議員386名の計527名の票から選ばれることになっています。何と、この527という数字が麻生太郎元幹事長の心相数527と同じ」とある。つまり麻生太郎で決まりという見解を出しているのを読んで、これまでなら、日本の政界の茶番も楽しめる?余裕もあったが、今は麻生さんで決まりとしても・・・たとえ決まりとなっても、もう、うわべの政策論では日本はどうにもならない。どうするんだ?という気持ちだ。二世であろうとなかろうと、関係ない。本気で政治をする人でないと、日本は風邪をひいて、大きな病にもなりかねない。


   打ち合わせでギリギリつめていたら、もう、時間がギリギリになって、慌ててタクシーをひろう。あまりに慌てていたので、「♪シートベルトをおつけください~」というアナウンスが一瞬、雑音に聞こえていたほどだ。運転手さんが「お客さん、出来ましたら・・・でいいですよ~」と言う。「はい・・・」と慌てて行き先を告げながらシートベルトをつける。
  暫く走っていると「今は景気がいいんですか?私たちなんてさっぱりですよ・・・」と言う。「何か?」と言うと「明日から三連休でしょう?今、銀座へ行ってきたんですが、景気よさそうに混雑していたしね。旅行だと浮かれている人もいるしねぇ・・・・」と呟いていた。

  不動産に続き、運送関係にも不景気の波がきていると聞いた。運転手さんの言葉に「そうですよねえ」としか答えられない。というのも、何故か、フリーペーパーの創刊ラッシュ(というほどでもないか?)。今月になって3種類の創刊の話しを聞いて、広告の相談をされた。いやになるほどフリーペーパーにどっぷりと浸かってきた自分としては、もう辟易~とも思うこともあるものの、今回の媒体のなんともターゲットが漠然でなく、キューンと一点に絞られていて興味津々である。一点集中というか・・・・面白い。やはり景気がいいのか?と思ってしまうノリだ。いや、"あるところにはある"ということなのだろう。
  

  さて「お客さん、マンションだって売れないんでしょう?」と運転手さんはまたも私に聞いてきた。「そうですね~」と答えたものの、それこそアッという間に完売したというマンションも知っている。
  例えば"アラフォー"と呼ばれる丁度、40歳前後の働き盛りの女性などは実に消費面でも元気一杯だし。余りの元気にかえす言葉もない。『頑張った自分にご褒美を!』(私は実は、自分で自分を褒めてあげたいとか頑張った自分にご褒美といった言葉が大嫌いなのだが・・・・)と言いながら、いつだってご褒美だらけ?の気がする。いやはや、今のマーケットは実に魔物だ。一筋縄ではいかない。思い込みは払拭して進むしかない。しかし頭の中はいつもチェック&チェックを忘れずに。


  東京商工リサーチが発表した8月の全国の倒産による負債総額は約8680億で今年最大となったという。少し前の話だが、駅のプラットフォームで売店にある新聞見出しでアーバンコーポレイションの倒産のことを知った時、本当に米国のサブプライム問題の影響をひしひしと感じた。急成長していったアーバンコーポレーションが?!という感じは今もある。中堅ゼネコンをはじめ、建設・不動産業の市場も悪化している状況。だが、何百億もの大型倒産はただごとではない筈だ。
その他、ガソリン価格のアップも運輸業などの倒産に結びつく。上場企業をはじめ、中小の企業の逼迫した経営状況の現実が日本の政府の総合経済対策とはホントに何かかけ離れた感しかしない。派閥崩壊とかいってか、連日、何か勘違いしているような政界の"お祭り騒ぎ"。どうしたというのだろう、日本は。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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