ch11.経済: 2008年10月アーカイブ

ch11.経済 : 生き残る


   日銀展望ではは景気回復が2010年というけれど、世界的な金融危機の影響がいたるところ影響を与えている。えっと驚くことばかりだ。あんなに好調だった日本郵船など海運大手の業績も悪化している現状。
  神奈川県や東京都を中心に寿司店や焼き肉店などを展開するびっくり本舗が東京地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令を受けていた。最初にこの店舗に行った時はまさに「びっくり」という名前にびっくりしたものだが。しかし、破綻の原因は岡山市の回転すしチェーン「マリンポリス」に対するTOBなど、M&Aや新規出店による資金繰り悪化だという。ただ主要事業は今後、飲食店の運営支援を手掛けるTRNコーポレーションの子会社に譲渡するらしいが、設立してやく25年か・・・・つくづく売り上げがよくなってきた時の会社の姿勢というか、避けられない世界的な経済悪化など、考えさせられることが多い。
しかし、仕事とは・・・・考えれば考えるほど、不安要素ばかりだ。「何故?こんな景気の時に?」などと問われたとしても、怖さを感じ、もし、一歩も踏み出さなければ、人も事も永遠に動かない。生き残るためには兎に角、逞しくなくてはならない。ああ、自分は大海に漂う一葉。本当に小さな世界でも実感そして実感の日々である。


  世界的な金融危機だ。「マンション投売り!」なんて新聞の見出しからも分かるように不動産の不況は酷い状態なのだ。大企業だって合併していくことでパイが減少していく。決して活性化でもない。
そして地方経済もまた、この不況をあおり疲弊している。全国の企業は約420万社。このうち、大企業と言われるものはどのくらいだと思われるだろうか?ほんの1%。残りり99%は中小企業なのである。しかし、この20年間で約110万社が減少しているということを聞いた。あのバブル前の1986年をピークに減少している。平均で15万社の新規開業に対して不況のあおり、また後継者難が原因で20万社以上が廃業となっているという。昨年の夏頃からの景気後退。毎年1万社の倒産というのが現実なのだ。
  しかし、この不況の荒波に翻弄されているのが多くの地方銀行。かなりの苦境の中で今後、特に中小企業向け融資では「貸し渋り」を招くことも考えられる。日本の活力を失うということは日本経済全体を蝕みかねない状態であるのだ。こうして地銀が融資を絞り込めば、地域経済が麻痺する。資金繰り難の企業の倒産が増えることは銀行の業績悪化を招き、負の連鎖に陥っていくわけだ
  日本の企業の大部分を占める中小企業のオーナーは「資金繰りが苦しい」ことを考えている。勿論、景気のいい企業もあるがそれは本当に一部である。疲弊していては本当に日本の元気が失われる。今月から改正された信用保険法や発足した日本政策金融公庫の情報など、少しでも中小企業の賦活に役立つ情報もある。そんな情報も知らずにね資金繰りに追われ、そしてうまくいかなければ、いやでも倒産という危機に直面せざるを得ないのた。日本の血流でもある中賞企業に対して、何をどうして行けば血流がうまく流れていくのかを考えていかないとならない。


ch11.経済 : 不安定

  週明け13日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均の急反発。14日の東京株式市場は、日経平均株価も上昇して取引が始まった。しかし、この変動は、なんとも不安定な感覚だ。不安も過ぎる。
  朧な記憶も多いのだが1989年の年末、日経平均株価が、まさに4万円に迫ろうとしていたことがあった。そして年があけて半分に落ちこんだ。日本中が狂乱した・・・なんかあの頃の不安な記憶が甦る。
  
  やはり、今、何かが変だ!。気をつけないと。不安定感覚で生活の感覚が狂うと本当に人は冷静でいられなくなる。こんなご時世だからこそ、「自分はしっかりとしている」と思うものだが、例えば銀行員からの忠告があったにもかかわらず未だ振り込め詐欺の被害は止まらない。その上、制止を振り切る際に客が銀行員に負傷させるケースもあるというから信じられない。多分、本人は熱くなっていて「何をするんだっ!私は正しい」という思い込みというものなのだろう。今月15日には「被害ゼロの日」として警察官を大量動員し利用者への注意喚起を強めるというけれど。
  しかし被害にあった人の調査では全員が振り込め詐欺を知っていたということで、では何故?と思うが「自分が被害者になるという認識が無かった」というもの。この「まさか、自分が」という感覚が実に怖いことなのだ。随分前だが、朝の慌しい時間に私自身もその詐欺に一瞬、騙されそうになったことがある。うまいシナリオだった。よくいろいろな事情が分かっているものだとつくづく思う。要はツボをとらえているのだ。話しを聞きながら、「いや、違う、変だ」と思いながらも「もしかして・・・・」と思う。この「もしかして」が怖い。身震いするほど。「やはり変だ」という確信と、たまたま携帯電話が別にありメールをして返事をもらうという裏づけがあったからこそ難を逃れた。
  景気悪化で、「まさか」という企業の倒産も不安で一杯になるものだ。そんな不安な時期にはワルが蔓延るものだ。またワルが時としてワルらしくないところがまた怖い。



  ある金融ジャーナリストが「タイタニック暴落」と言っていた。まさにパニックではないか・・・。金融危機が世界を襲っている。
  10日、日経平均株価がついに90000円を大きく割り込んだ。そしてこれまで「大丈夫です。心配はいりませんから」などと言っていた、大和生命保険の経営破綻となった。契約者たちはテレビや新聞でその事を知って、押しかけた。「電話は全く通じない!」と苛立ちも隠せないでいる。
  「大幅な資産劣化を食い止められなかった」と記者会見席でうなだれた社長。今回の経営破綻について与謝野馨経済財政担当相はリスク投資に傾倒したものの特異なケースだと説明しているが、この異常な世界同時株安。保有資産の価値が急減している状況の中にあっては生損保や金融機関も全て同じだ。9月上旬に金融庁の検査が入り、業界内ではいろいろと噂が駆けめぐっていたらしいのだが、一般の契約者たちは信頼していたのだ。しかし、今回の破綻によりスポンサー探しを急ぐ大和生命を含めて、国内生保業界では4社が売りに出される異常事態となっている。
  卑近だが今年になってから、ひきもきらずに中小も含め生保の勧誘で本当に本当に草臥れた。それは異常なほどであった。何故、こんなに仕事以外の事で草臥れてしまったのかと思うと、やはりあらゆる「勧誘」であった。フィナンシャルアドバイザ-が生活防衛の手段?を話していたがも「住宅ローンも含めて50歳までに全ての借金を返すことが一番」など言われなくても分かっているわい!のような事を言う。沈む船に乗っていれば、己も沈むのか。救命ボートも数があるのか。
それに、現状、一時凌ぎというか先は全く読めない。

ch11.経済 : 景気対策の前に


  日経平均が1万0500円を切った。かなりの事態だ。2004年2月12日以来、約4年8カ月ぶりの安値・・・そんな?と思った。しかし事実だ。これが安定しないことには景気対策もない。この一週間が山場か。さて、今年も考えてみればあと数ヶ月しかない。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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