ch11.経済: 2007年2月アーカイブ


   日銀が7カ月ぶりに金利を引き上げた。東京株式市場は、為替の円安基調の持続や金融政策への不透明感が払拭されたことから株価が大幅に反発し、日経平均株価の終値は前日比195円58銭高の1万8108円、2000年5月以来、約6年9カ月ぶりに1万8000円台を回復。
 冷静に考えてみれば、ゼロ金利ゼロ金利とこの8年もの金融政策は異常だったわけで漸く普通に戻っただけではないか?。
  
  さて、一般の生活人にとって何が変わるのか。住宅ローンなど返済終了。潤沢なストックのあるいわば一部の生活人がますますメリットを感じていく世の中だ。ふつうに泣き笑いしている一般的な生活人にとっては数百万をあずけたところでそれほどのうまみがあるわけでない。
  
  話題はちょっとそれるが、団塊世代が黄金色に輝いているように言われるが、実際、定年後の生活が輝いている人など一握りではないか?。「それでも働きつづけますか」と言われ、勤務していた企業に残ったところで、“実際は家族にも内緒にしていたほどの給料で仕事を続けなくてはならない”という声をきく。決して、世間が騒ぎ立てるほどの生活がそこにあるわけではない。 

ch11.経済 : 変貌する中国


 新聞社を退職して独立し最初にめぐり合った仕事が「横浜中華街のオフィシャルガイドブック」の取材・編集だったため、中華街の方々ともまだ、いろいろ親交がある。この時期はいろいろな企画もご紹介を受けていた。
  中国の春節は一晩中、爆竹を鳴らしたり、獅子舞などが街中を練り歩くなど賑やかな新年を迎えるものだったが最近は中国人の心情に変化が現われているという。めざましい中国の経済発展に伴う生活様式の都会化、核家族化などはこれまでの伝統的な春節の過ごし方に楽しめないあらたな層が増えてきていることを示している。
 日本だって然り。大型連休の時期に、帰省客や行楽に出かける人で交通は大混雑。特に日本と異なるのは人口だ。中国は13億人抱えている国だ。経済が発展すれば競争社会が生まれる。競争すれば人々は心身とも疲労する。経済成長の数字の伸びとともに、「のんびり、癒されたい」と言う声が高まっていく。何処も同じ道のりを歩むのだ。

 

   今、米総人口の約15%を占めるヒスパニック市場の開拓に米企業が本腰を入れはじめた。昨年の中間選挙で主導権を握った民主党が最低賃金を引き上げる法案の施行を急いでいることからも、低所得層が多いヒスパニックの購買力は一段と高まるともいわれている。格差社会、二極化と騒がれていても、一民族の日本人には分からない感覚だと思う。
 金融の米最大手バンク・オブ・アメリカが、社会保障番号を持っていない人たちを対象にしたクレジットカード事業に乗り出したり、シティバンクやウェルズ・ファーゴなどの大手銀行が移民向け住宅ローンなどの取り扱いを強化している。
  また、玩具市場でも、アニメで英語とスペイン語を話す人気の7歳のラテン系少女キャラクター「ドラ・マルケス」をモデルにした人形が人気を集めているそうだ。フィッシャープライスが開発した、話しかけると英語とスペイン語で答える人形は中南米のスペイン語圏から米国に大量流入したヒスパニックの親が、英語しか話せない子どもに与えてスペイン語を覚えさせようと購入するという。いずこも親としての愛情は変わらない。
 金融から娯楽までさまざまな新商品、サービスが登場し、これまでヒスパニック市場で売れなかった電話サービスや自動車などをはじめキッズ市場も活発に伸びていくものだろう。

ch11.経済 : 風力

  
  例えば、旅先などで、風力発電のあの風車を見るのが好きだ。車窓から見えても、何か心が和む。

 大和ハウス工業が、愛媛県伊方町の佐田岬半島に風力発電所が完成し、売電事業の本格参入が始まるという。高さ68メートルで、発電出力1000キロワットの風車を9基設置。一般家庭への約6500世帯分の年間電力消費量に相当する2万9000メガワット時を発電する計画で、同規模の火力発電と比較すると地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を年間1万トンも削減できるという。候補地があればどんどん事業拡大をしていくということだが、とりあえずは機会あれば見に行きたい。
  

  日常生活の中で、やはり大きな買い物といえば住宅だろう。勿論、自家用ジェットだクルーザーだとなんだかんだいう人もいるけれど。随分前に「あなたは持ち家派、それとも賃貸派」なんて企画をしたものだが、ある賃貸している人が「全く消耗している感覚だ」という。しかし、ローンを組んで、それも自分が果たして生きているのかどうかもけんとうも出来ないほど長い期間、縛られながら、それでも「持ち家派」と納得する人も多い。都心の一等地にある女房の実家にうまく転がり込んで、結構、こうした話は生涯関係ないとぬくぬくしている方々も多い。まあ、いろいろいても、やはり、生活する中で「家」の存在は大きい。
  最近、これでもかというほどマンション建設ラッシュの中、大京が東京の上野・上野恩賜公園や不忍池にほど近いエリアに地上19階建ての高級分譲マンションを建設。旧国鉄共済組合保有の宿泊施設「弥生会館」の跡地だ。来月末には完成予定。中心価格が8000万円というのもなかなか。つまり2億8000万円を筆頭に211戸のうちの約半分が億ションと、何か、懐かしい響き。そう、あのバブル崩壊後の分譲案件では最高級レベル。ホテル並みのサービスとかセキュリティの完備。住民専用のゲストルームやコンシェルジュ。あと、何が足りないのだろうか?入居するためには先ず、先立つもの。まあ、今の持ち家の処分か、相当なストックのある層の購入か。その前に「上野」というエリアへの好感度が如何なるものか?暮らし心地感覚というものが第一だろう。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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