ch11.経済: 2006年5月アーカイブ

 
  2005年8月に開通したつくばエクスプレス。所謂、「TX効果」が浅草にも大きく現れているという。当初はヨドバシカメラ進出で秋葉原に注目が集まりがちだが、観光の街「浅草」にも確実に及んでいるようだ。
  先般も今、編集している生活情報紙『ありか』の紙面でも、変貌した伝法院通りの特集記事を書いた。周囲からも「浅草に行ってきましたよ」「伝法院通りは変わりましたねぇ」などという声を聞くことが多い。
  


  「つくばエクスプレスで随分と人の流れが変わったんじゃないですか?」と私は、某洋食レストランのマスターに聞いた。すると「やっぱり、浅草は観光地ですねえ。こんな連休ともなると、もう閉めたくなるほどの人出ですよ。それにねぇ!」とちょっと秘密めいて言った。
 「それに?何ですか?」
 「えっ!?何?という1000円札が多くなったんですよ」
 「というと・・・・あの伊藤博文とか?」
 「そうそう、暫く見ていないから、最初はドキッとしますよ。えっ何だっけという感じですよ」
 「夏目漱石、野口英世の中に混じるわけですか?まさか、聖徳太子は無いでしょ?」
 「そりゃ、さすが無いですね」と言った。
 そして「もしかしたら、つくばエクスプレス沿線の方々はタンス預金をしていらっしゃるって事ですかねぇ?」と悪戯っぽく笑った。

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ch11.経済 : 現金よ 動け!



    大変失礼な言い方なのだが、どうしてゴールデンウイークのこの人人人・・・・どこからわいてでできたのか?と思うほどの人の量。道路は渋滞(・・・・ということは確実だから絶対に避ける)、電車もこんでいる。幼稚園や学校に行っている子供たち、会社に行っているお父さん、家庭で洗濯機回しているお母さんたち、そして、いつもはゆっくりしているおじいちゃん、おばあちゃんもここぞとばかりどっとくりだしたからか。外出先で、駅の中での動きもなんとなく違う。だーらだーら、ふーらふーら、せかせか、うろうろうろ、ガシッガシッ、ゴツンゴツン。少し、「人」にあたってしまった。なんだか食欲も落ちてしまった・・・・・
  「1週間、自分へのご褒美で遊んできまーす」と成田空港で笑う若者たち。「好きなものを何でも食べて」と孫に大サービスするおじいちゃん、おばあちゃん。ディズニーランドの帰り、草臥れて眠り込んでいる子供たちとパパさんとママさん・・・・・
 この人々の生活が今後も少しでも長く続くように、日本はどうあるべきなのだろうか?ふと、気になった。

  金融機関に預け入れずに手元にため込んだ現金、所謂「タンス預金」が膨れ上がっているのだ。現在の紙幣流通残高なんと70兆円強。そのうち約20兆円がタンス預金といわれる。多分、想像も出来ない量だ。財務省で14億円位だつたか、現金の山をみたことがあるのが、私の頭の中では最高だから。
  バブル崩壊以降のデフレや金融システム不安が原因でこの巨額マネーは生まれた。日銀がだした量的緩和解除後、預金金利はわずかながら上昇。この「タンスに眠る巨額マネー」は動くのか否か?且つ、早期利上げの模索中、預金金利は今後上昇も見こまれるだろう。株価は堅調に推移、地価も都市部を中心に底入れの兆しか。
  現金よ動け。「先行きが不安だから・・・・」と言って金融資産を増やすのもいいが、うまく消費しようではないか。そのためにも、国民が感じうるひとつひとつの不安が払拭できる日本にならないと。
             

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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