ch11.経済: 2009年3月アーカイブ

ch11.経済 : 人棲む星に

   宇宙飛行士の若田さんが宇宙での長期滞在に挑み、それこそきぼうの完成につとめる。世界の頭脳が地球を離れたはるか宇宙から地球のために仕事をしている。殆どの人間が行けないところで、また出来ない仕事をしているわけだ。宇宙から見える地球ってどんなに感じなのでろう?といつもいつも思う。情報、画像で見ることしか出来ないから、もし自分の「目」で実際に見たら・・・・と想像する。もう愛おしく、とても大切に守っていかないとならないと想像する。

  しかし、その地球に住む人間とは・・・・・
資本主義がいくところまでいくとこうなってしまうのか?といろいろ考えた。オバマ米大統領は米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループによる幹部社員らへの計1億6500万ドルのボーナス支給問題についてホワイトハウスで演説した時に「怒りで言葉が詰まった」というほど怒っていた。しかし、金額のすごさにただ「金銭感覚の違い」を感じるだけだった。日本もバブリーな時代に「1000万でた」なんてことを聞いたこともあったが私の近くで「ボーナスは億だったよ~」という人はいない。
  まあ、話しを戻して・・・・・AIGが破綻せずに済んだのは公的資金があったからこそ。それは国民が支払った税金を使い経営支援を受けたから、これに間違いはない。しかし、このボーナスの支払いは経営危機に陥る前の雇用契約に盛り込まれていたこと。契約社会といわれるアメリカ。クオモ長官は、政府の救済措置を受けながらボーナスを支給するのは詐欺罪に当たる可能性があるともいうが。脅迫状が届いた幹部たちもいるという。のどもと過ぎればなんとやら・・・・これはどこの世界でもありがち。情報提供、とりまとめ云々かんぬんいろいろあって、兎に角、早めのジャジはこの地球のアメリカ大統領の仕事であろう。

ch11.経済 : 当たり前の「幸せ」


  定額給付金についてあれこれ思う。一人1万2000円 (65歳以上及び18歳以下は2万円)が多いとか、少ないとか、使いみちは何ですかなどと、バラエティ番組などで聞いているが、総額の2兆円という数字。財務省の工場見学の時に確か14億円だったか?、詰まれたお札のレプリカを見て触ったことがある。しかし、あの何倍もの金額であることを考えると全く想像も出来ない。
  しかし、何とかならなかったのか?という気持ちになる。おばかなアンケートで第一位が「生活費の補填」という。「焼肉食べ放題に行きたい」「ファンヒーターを買いたい」「温泉に行きたーい」なんてもろもろの勝手なお願い以外、別段、アンケートなんていちいちとらなくたって想像出来るだろうが・・・・。景気対策~景気対策~だと聞こえてくるようだ。
  しかし、「この1万2000円という定額給付金という「響き」でしばし、人の幸せって何だろうか?と真面目に考えてしまった。
 

  2008年、経済学者の中谷巌さんが「日本の資本主義はなぜ自壊したのか」を出版した。既に6万部を突破しているベストセラーである。中谷さんは自ら「懺悔の書」であるという。
  「今にして振り返れば、当時の私はグローバル資本主義や市場至上主義の価値をあまりにもナイーブに信じていた。そして、日本の既得権益の構造、政・官・業の癒着構造を徹底的に壊し、日本経済を欧米流のグローバル・スタンダードに合わせることこそが、日本経済を活性化する処方箋だと信じて疑わなかった」と。
  構造改革の急先鋒であった彼は金融恐慌、格差社会、環境破壊、食品汚染、すべての元凶は新自由主義にあったと懺悔する。金儲けばかりを優先して、人間を大切にしてこなかったことを反省する。構造改革そしてアメリカ型市場原理の導入で如何に強烈な副作用を日本が受けたか?である。
  あの時代の華々しい金融工学という世界。私は内容については素人ではあるにしても、全く「人間の幸福」を無視した時代に合わないものでしかなかったということは分る。
  しかし、例えば、あのヘッジファンド。アジアの金融危機で、どんな悲しい思いをした多くの人間と、想像も出来ない「数字」を空売りしていた異常な狂気の世界。それまでの平穏な当たり前の生活がひっくり返る事は異常な事なのだ。何のための経済かって?。もう一度、心にとめたい。「人々の幸福の為」以外な何があるのか?ということだ。

ch11.経済 : 前へ!

   「いちこ様 ご無沙汰致しておりますが、如何お過ごしですか?不況の煽りを受けて、銀座も静かになりました。6丁目から8丁目まで去年の9月から12月まで200軒が閉店しました。今年も2月まで更に100軒閉店。フロアは「М」だけが残って静かです。寂しくなりました。更に又増えるみたいです」と、銀座の「М」のママから携帯にメールが届いた。そんなにも!?と一瞬驚く。年末から今年2月までの忙しさにすっかりご無沙汰している。「乗り切り、生き残りたいです」とメールはしめている。ママの「頑張る!」の気迫がジンジン伝わってくる。「お互い大変を乗り切り」と。それは本当に勿論のことだ。他社の話しを聞いたって、もう接待費なんて「死語」に近い。銀座の不況だって手にとるように分るよ。

   「水は方円の器に随う」という言葉の如く、良くも悪くも人とは周囲の環境に影響を受ける。価値観とかいろんな判断?というのだろうか、感性とか、様々な影響のもとで培われてきたものなど、そう簡単には変更できないものだ。
   テレビで、ラジオでいろいろなところで「100年に一度の不景気」だとか、その気もない?紋切り型表現はもうやめようじゃないか。「大変大変」「不景気不景気」と繰言をいっても何が進む?始まる?もうやめよう。自分も決してもう言わないと心に決めた。「じゃあ、どうしたらいいのか?」「何をしていこうか?」と行くしかないよ!


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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