ch04.カルチャー: 2009年9月アーカイブ
ch04.カルチャー : 喪失するものの大きさ |
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ある日 メディア関係の友人が、「テレビの広告がちょっと変わってきていると思うでしょ?」と言っていたことがある。「あれ?初めて聞いた社名だな」と何度か思ったことがある。初めて聞く会社の広告に有名なタレントが起用されている・・・・不思議だと思っていた。そんな広告が確かに増えた気はしていた。
紙媒体でも、フリーペーパーはかなり苦戦していると聞いた。要は広告の激減だ。フリーペーパーは広告が命だからだ。フリーペーパーが日本で誕生した頃・・・・・いろいろ思い出すことも多い。今では当たり前の事にように感じることが、当時は決して当たり前ではなかった。広告収入というものの大切さ・・・・・。
ネットのニュースで月刊誌「PINKY」が来年の2月号で休刊するということを知った。若い女性に向けたファッション雑誌として人気がある。平成16年8月に創刊し、創刊時の発行部数は30万部。しかし現在は19万部に減少していたという。この数を聞いただけでちょっと身震いした。
また、月刊女性誌「マリ・クレール」も7月28日発売の9月号で休刊。これもまた広告収入の落ち込みが原因だった。今後はますます広告収入に頼る媒体は経営が厳しくなるだろう。昨今の厳しい経済状況下では何も媒体だけの問題ではないのだが、ある意味、紙媒体は文藝、映画批評、世界情勢、社会問題など幅広いジャンルを扱カルチャーだから、何とか知恵を絞って考えないと喪失していくものは多い。