ch04.カルチャー: 2010年7月アーカイブ

ch04.カルチャー : 何故?彦根?

かろむ.jpg 「えーっ!吉田さん、知らないんてすか?」と言われてみても知らないものは知らない。以前、群馬県の人にやはり「知らないんですか?」と言われたことのある"上毛カルタ"というのがあった。群馬の人はみんなそらでいえるというほどでビックリした。今回は、カロムというボードゲーム。キャロムとかカルムなどとも呼ばれることもあるらしいが、名前も知らなければ試したこともない。「はぁ?」というままかたまってしまったわけである。12世紀頃にエジプトで始まり世界に広がったらしいのだが・・・。兎に角、このゲームは今や、あのラブリーなキャラクター・ひこにゃんで有名な滋賀県彦根市では、なんと一家に一台所有しており、知らない者はいない!ほど普及しているというケームらしい。由緒ただしき家では黒檀の特注品もあったというから、またまた驚き。しかし東京生まれの東京育ちの自分が誇れるものって?と考えても浮かばない。困ったものだ・・・


写真は頭脳ゲーム・カロムで勝負風景。3時間もあっという間らしい・・・

ch04.カルチャー : 位相の心


 ご専門の数学だけでなく独自の教育論や人生論で有名な京都大名誉教授の森毅さんが24日になくなったということだ。享年82歳だった。ご長命であつたといえばそうなのかも知れないが・・・。こうした訃報で、ああ、人の命には本当に限りがあるのだなあと思うのである。
  森さんの人生論は本当に面白く、時に救われる思いがあった。。「ぼちぼちいこか~」「ええかげんで、いいんや~」という肩に入った力をふぅーっとぬいてくれる言葉の数々。ご専門は位相空間論はなかなか理解は出来ないものの森さんのおっしゃる位相の心はいつまでも。

  森毅さんのご冥福をお祈り致します。

ch04.カルチャー : 変面


  中国の伝統芸能の「変面」をご存知だろうか。これまでに舞台では何回か観たことがあったが、周洪武さんの変面を間近で拝見して、声も出ないほどの感激。まさに圧倒された・・・という感じだった。時間にしてみれば5~6分の事だが、息をのむほどの変化に引き込まれてそのまま・・・・。その技は門外不出。「決して!・・・」の世界である。

  昔、修学旅行で秋田のなまはげを見て泣きじゃくった (信じられないが )同級生がいたが、その事を思い出した。しかし、客席から見る舞台での技でなく、至近距離で見ると、本当に泣き出してしまいそうな迫力である。「変面」を堪能させていただいた。


ch04.カルチャー : 失われた音を求めて

   7月後半に、戦前ドイツ真空管アンプと往時の音楽を楽しむ会を企画した。真空管など中学生の時の理科で習った記憶しかなかったがラジオ大好き少年として育った森田富雄さんと話しているうちに「面白そうだね!♪」ということでライブをすることとなった。まさに「失われた音」と出会える夜となるだろう。
  森田さんは10代の頃から大正・昭和初期の真空管の精功なガラス細工のような美しさに魅了され、今では結構なコレクター。彼が遠い昔に造られた真空管に灯りを点して、今回それで往時の音を再生して聴かせてくれるというわけだ。当日会場には戦前ドイツの業務用真空管アンプ・スピーカーを持ち込んで、当時録音された名バイオリニスト「フリッツ・クライスラー」や名指揮者「エーリヒ・クライバー」などの名演を楽しむ。
  
  森田さんから真空管の本を借りて読み、そして秘蔵の写真、それは暖かなオレンジ色を発する真空管だつたが、それを見た時は思わず、ほぉ~と溜息が洩れた。

関心のある方は是非どうぞ♪


【日時】:7月23日(金)午後6時~8時
【会場】:新現役ネット田町会議室
(港区芝5-31-10サンシャインビル9階)
【アクセス】
JR「田町」下車・三田口から徒歩2分
都営三田線「三田」下車
会場地図
【参加費】:一般2000円
【申し込み・問い合わせ】:Tel:03(5730)0161 Fax:03(5730)0162


ch04.カルチャー : てなわけですよ

   まあ、トシをとったせいか、最近は落語が面白くてしようがない。唯識論の研究家の廣澤隆之先生が「落語の『地獄八景亡者戯』がもうおかしくておかしくてねぇ。電車の中で聞いていると笑いを抑えるのが大変。回りに変な目で見られるんだよ~」と言われたものだから、ついに枝雀さんのDVDまで買ってしまった!勿論、落語は若者のファンだって多いのだが・・・。しかし、嗚呼!ロックコンサートで飛び跳ねる自分は完全に過去の姿となってしまった。

  てなわけで今宵は夏の噺・・・。桂扇生さんの独演会に。最近きいている若手さんには新作落語が多いが、やはり古典はいい。昨年、35周年という扇生さん、「今日は中途半端な会でねぇ・・・」と笑わせる。しかし、さすがの"技"である。声もいい。何百人もいる落語の世界で、"技"を磨いていくっていうのは、そりゃ並大抵のことじゃない。大口開けて笑っていることのなんとまあ、幸せなことよ~です。扇生さん!最高でした。ありがとうございました。中途半端な会をあと何回(失礼!)、そしていよいよ40周年記念会ですねぇ!愉しみにしていますよ。

桂扇生さんのホームページ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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