ch04.カルチャー: 2010年5月アーカイブ

ch04.カルチャー : エネルギイ

001BUN_9381.jpg   いくつになっても元気な人がいる。   写真家の斉藤文護さんが撮り続けるシリーズ「マスターズ水泳」の中の先輩諸氏もそんな輝く人々である。今夏(7/16-19)に2010全日本マスターズ大会(辰巳国際水泳場)での写真展開催が決まったそうである。そして、「聖地の風」や「マスターズ水泳」「マスターズ陸上」等での作品展を企画中という。多くの人々にいくつになっても漲るエネルギイが伝わると良いと思っている。

  しかし、文護さんの撮る静かな心象風景のような写真を私は本当に好きなのだが、こうした迫力ある"声"のある作品を撮り続けられるところにいつも感服してしまう。

写真 斉藤文護さん「マスターズ水泳」より
斉藤文護さんホームページ

ch04.カルチャー : 二人芝居


  現在、俳優・プロデューサー・演出家として活躍中、また2007年には紫綬褒章受章をした加藤健一さん。事務所設立30周年を記念したミッチ・アルボム作・高瀬久男演出の「モリー先生との火曜日」を6月3日~15日、下北沢の本多劇場で上演する。今回は高橋和也との二人芝居となる。

  スポーツライターとして第一線で仕事をしているミッチがある日偶然にもテレビで大学時代の恩師であるモリー先生が筋萎縮性側索硬化症という難病であることを知る。そして16年ぶりの再会を果たす。そして、毎週火曜日に「人生の意味」を説くモリー先生の最後の講義が始まる。死、恐れ、老い、欲望、結婚、家族、社会、許し・・・。人が生きていく永遠のテーマだろう。
  
  そしていよいよラストシーンは・・・・

本多劇場はコチラ


  今、ご紹介をされた「地団駄は島根で踏め」という本を読んでいる。放送作家・わぐりたかしさんが日本全国ほまわりそれこそ"行って・見て・触れる 語源の旅"をしているわけである。読みすすめているうちに「はぁ!そうか」と感動しきり。
  テーマを絞って旅をする、そんな素適な時間の使い方があるものだ。単に、温泉行って~マッサージうけて~美味しい料理に舌鼓~やはり旨い酒・・・なんていつも夢みている自分の何ともねぇ・・・。

  テーマといえば、柴田秀一郎さんという写真家がいるのだが、彼もまた全国の「バス停留所」を求めて写真を撮り続けている。5月30日(日)まで目黒にあるギャラリー「コスモス」で写真展 「バス停留所」ー47都道府県巡礼の旅編 開催している。日頃、何気なく見ている、見過ごしているバス停留所。それほど意識なと゜しないだろう。しかし改めて「バス停留所」の作品に触れると不思議な感覚に捉われる。
ギャラリー「コスモス」

柴田秀一郎オフィシャルHPはこちら

ch04.カルチャー : 煎り酒の旨さ

   味な話しが続くが・・・
   
  時代小説家の車浮代さんに「吉田さん、煎り酒って本当に便利ですよ~」と言われ、早速作ってみた。車さんが言うには「ポン酢を使いたいなと思う料理に"あう"!」ということだ。
  作り方はいたって簡単。鍋に1カップの酒(上等なものでなくてOK。料理酒で十分)と梅干ひとつ、塩少々を入れる。煮立ってきたところに削り鰹をひとつまみ。弱火で5~6分煮詰めた後に漉して出来上がりだ。
  
  こうしたシンプルな味わいが実にいい。ちょっと茹でた野菜にもよくあう。シンプルだけど深い味わいを教えてくれる。つくづく日本の食生活の素晴らしさを感じる。そして、野菜、穀物、魚や肉。日々の「食事」が人間の体調をぴしぴし!と管理していることが分るのだ。ちょっといい加減というか、いわば、ぐうたら食生活などしていた覿面だ!。その時に「あっ・・・」と思っても体調を取りもどすのに時間もかかる。真面目に「食べる」という事。元気に生きるという"源"そのものが食生活だなぁ。

  

ch04.カルチャー : 人形作家・辻村寿三郎の記念展


   独創的な解釈で数々の歴史上の人物を製作してきた人形作家・辻村寿三郎さんの作家活動50年を記念した「辻村寿三郎展・清盛無常縁起」が5月16日(日)まで目黒雅叙園の東京都指定有形文化財「百段階段で開催されている。悲劇の天皇である崇徳天皇の身も心も切り裂くほどの怨念、そしてその壮絶な時代を生きた人々の魂が寿三郎人形に込められている。

  「松山の波の景色は変わらじを かた無く君はなりましにけり」と円位(西行法師)の心の叫びが聞こえる。

目黒雅叙園「辻村寿三郎展」

辻村寿三郎公式ホームページ

ジュサプロー館

ch04.カルチャー : 江戸の味

江戸風レシピ表紙1.JPG 昔から料理の基本調味料として"さ・し・す・せ・そ"「酒/砂糖(味醂を含む)」「塩」「酢」「醤油」「味噌」と言われるが、浮世絵研究家であり作家の車浮代さんがこの度、 PHP研究所から 『"さ・し・す・せ・そ"で作る <江戸風>小鉢&おつまみレシピ』 という本を出版された。以前は「車取さん」であったが、この度、「車」と改名されたという。   私は江戸の文化が好きで、車浮代さんには「浮世絵」の事を教えていただいたことがある。単なる浮世絵の美術・歴史的な知識だけでなく、その奥に隠された"秘密"などを解読していくと「へへーっ!」「はぁーっ!」と全く別の世界が見えてくるものだ。   さて、今回のご著書は、江戸の料理書にあるレシピを現代風においしくアレンジしたもの。焼き大根、新しょうがのみそ漬け、ねぎま鍋、さんまのわた焼き・・・カラー写真で紹介されているので、見て楽しい、

  思えば、現代は日本食だけでなフランス料理、イタリア料理、中国料理・・・そしてスイーツ!スイーツ!と食べたいものは何でもかんでも口に入る時代だ。食べる事が当たり前の日々だ。いわば人々は飽食ということさえ忘れている。
  江戸時代の質素な生活の中、素朴な素材を使って人々がどれだけの工夫をしたのか?そんな事を思いながら作ってみると楽しいと思う。

本の詳細はコチラ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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