ch04.カルチャー: 2011年2月アーカイブ

ch04.カルチャー : 静と動


  フォトグラファーり齋藤文護さんの「湖東記念病院・写真展」が2月16日から3月28日まで開催される。多くの方の善意で今年で2回目の作品展示になるという。

  「昨年12月、現代の病に心の刺激が有効なのか?また今回の様な写真展が有効なのか?そんな問いを抱きながらも、それでも病と闘われる患者さんや病院関係者への応援をしたいという気持ちから、湖東記念病院、写真展「生き方への提案」を行いました。本当のところの効果が何処まであり、見た方の心を何処まで癒せたか分かりませんが、それでもまた展示の許可が出ました。善意の応援のおかげです。」とメッセージが熱く心に響く。

  文護さんの作品はいつも「静」と「動」がどこかで一体化している気がする。「静」であるのに、とくとくと熱い鼓動が聞こえたり、風や水の音が聞こえたりする。「動」であっても、一瞬、静寂が流れる・・・そんな作品が多い。今回も"笑顔や静けさに宿る大事な力"と生き方への提案をしている。ほっとした心のビタミン、清涼剤か・・・。あたたかい気持ちが伝わる。

齋藤文護さんホームページ

湖東記念病院

ch04.カルチャー : 金子みすゞの心


  「会場で私のメッセ-ジ探してね、フフフ」と音楽家の吉岡しげ美ちゃんからいただいたチケット。気がつけば会期が14日まで。「あっ!大変」とばかり朝一で会場へ。大正末期から昭和初期にかけて活躍した詩人の金子みすゞ没後80年を記念した毎日新聞社主催「金子みすゞ展~みんなちがって、みんないい」。何枚かあったのでプレゼントしようとある女性に言ったところ「ああ、ざっと読みました~。でも、それで? なに?という感じでしたけど」という方には渡さず、「何が何でも行きます!」という方に渡した。
  確かに、詩には好みもいろいろあるだろう。生活になくてはならない・・・そんなものでもないだろう。ただ、「それで?なに?」という女性は、まだいろいろな意味で若いのだろうな・・・というより、自分だってもう何十年も前から金子みすゞの詩は知っていたけれど、今の感動と昔は違う。そう、年月とはそういうものなのかも知れない。
  時代とともに廃れて行くものもある流行歌。金子みすゞの詩は本当に純な感性で溢れている。自然の音がいる。息遣いというものなのか。
  会場には小学生の女の子も沢山来場していた。そしてお母さんやお祖母さんと一緒にその写真、詩、遺品などを眺めている。そんな風景がなかなかいいものだ。

 いずれにせよ、2月14日(月)で終了。お時間のある方は是非会場へいらっしゃってください。
金子みすゞ展

ch04.カルチャー : 時代の空気


  ただ、コトの成り行きをテレビで傍観しているだけだったが、エジプトのムバラク政権の崩壊・・・驚いた。しかし、その時代の空気を時間が経つと人は忘れてしまうものだが、勝谷誠彦著「坂の上のバカ」(扶桑社)。スパ! 連載の時評コラム110本を収録したものらしいが、政権交代、中・露・北朝鮮、マスコミのぶった切りなど相変わらずの過激な勝谷節が炸裂している。ここでしか読めない危ないライブトークも収録。のっけから司馬先生の書き出しのパロディ化。「ちょっと!何?!」とは思ったのの、よくぞバシバシ言ってくれるとつい笑みが・・・。一時、ある事を言ってしまってメディアを暫くお休みしていた勝谷さんだが、本当に忘却しつつあった時代の空気が甦る。しかし、人間とはどんかどんいろんなコトを忘れ去る動物だから生きていられるのかも知れないな。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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