ch04.カルチャー: 2012年10月アーカイブ

PA280019.JPGPA280021.JPG何でも王子を付ければいいってわけでもないが、劇作家の岸井大輔さんは「小熊王子」と呼ばれている。まあ、それはどうでもいい問題であるが・・・。さて、豊島区の各所で9月23日から、全5回の街歩きワークショップを実施している。昨日は大雨の中を参加。雨女か雨男がいるんだ!きっと!と思いながら、歩く。これは岸井大輔と『界(さかい)に立つ』」をとしまアートステーション構想事務局が企画しているものだ。「昔の川の跡や、戦後の区画整理で新たにできた区切り、昔の村や集落の境目など、時代や文化の変化によって分断した『界』が豊島区には多く存在し、それらは人々が生活を重ねていく中で複雑になり、思いや物語が蓄積している」との考えがあるというが、兎に角、日ごろは意識していない「界」に実際にたってみると、東京23区が当たり前というのも不思議な感覚になってくる。登山をしていると県境が気になることもあるが、日々生活の地盤。ちょっと踏み入れるだけで「界」に!「あれ?こんな隙間で区が違うの?」とただただビックリである。 今後の開催は11月11日=15時~17時・19時~21時。参加費は500円。各回20人限定。申し込み方法はホームページで確認できる。 をとしまアートステーション構想事務局

ch04.カルチャー : 雄勝法印神楽の復興

4.jpgユネスコ文化講演会」に参加。大震災で被災した東北地区(宮城県仙台市)は1947年7月19日に世界最初のユネスコ協会が誕生した地である。ユネスコとも縁の深い被災地 を支援する為にユネスコは何を行ったのだろうか。日本ユネスコ協会連盟事務局次長・寺尾明人さんの話を聞く。そしてドキュメンタリー映画『雄勝~法印神楽の復興』を見る。宮城県石巻市雄勝町。国指定の重要無形民俗文化財「雄勝~法印神楽」の衣装も楽器も津波によって失われた。室町時代から600年続く神楽は人々の心の絆でもある。「決して絶やしてはならない」とい保存会が立ち上がる。神楽の復興とともに町を復興させようとす る雄勝町の様子、祭りを通じての日本人の生き方、自然観など伝統芸能を通じた地域コミュニティ再生への挑戦を手塚眞監督がドキュメンタリー映画とした。写真は一場面で立浜産屋。しかし、津波で流された太鼓が金華山に打ち上げられたことは奇跡でしかない。神の業であろう。

ch04.カルチャー : ある映画監督の突然の死

 なんでも12日の夜に新宿区内で交通事故に遭っていた映画監督の若松孝二さんが17日に亡くなったニュースをみた。タクシーにはねられ、頭や腰を強く打つ重傷を負ったという事故の一報は16日に伝えられ「命に別条はない」とされていたらしい。 海外の映画祭でも活躍されていた。ベルリン国際映画祭では、2008に「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」が最優秀アジア映画賞を受賞した。本当に長い映画であったが一つの時代を細かく描写していた。2012には「キャタピラー」。主演した寺島しのぶさんが最優秀女優賞に輝いた。この映画も映画館を出た後は興奮で言葉を失うほどの作品だった。今年のベネチア国際映画祭に出品した「千年の愉楽」が最後の作品になったという。享年76歳。それも交通事故でなんて・・・と思うと本当に辛い。


ch04.カルチャー : 思い出を手繰り寄せて・・・


  10月4日に日野原重明先生が101歳の誕生日を迎えられたそうだが、人の生命力の差とは一体何なのだろうと思う日々。食事についても食材に徹底的に拘っている方が40代で亡くなったり、タバコ吸い放題、食事もいいかげんというのに妙に元気でいる人もいる。一日一食が長寿の秘訣という人もいれば、決して一食は命を縮めるという人もいる。日野原先生はかなり小食でいるとも聞くが、要は食べ過ぎはいけないということだと思う。
   さてさて、今月から豊島区記憶の遺産事業として「としまの記憶をつなぐ会」の、大学生との取材が本格スタートした。語り部の方々は皆、人生の大先輩。元気で素晴らしい方々ばかりである。本日は朝一から立教大学生とインタビュー、撮影開始。語り部の皆さんは学生たちをみて「本当に若いエネルギーはいいわね」と満面の笑みである。大学2年生が中心ともなれば本当に"空気""会話"などが全て若い。あとはその進行の調整役としての役を十分に発揮せざるを得ない。最近は人生においてのアクセルとブレーキが分かってきた。そんな意味で年月を過ごしていくということはいいものだね~♪♪

ch04.カルチャー : 読書

いよいよ・・・というのもおかしな表現だがやはり秋になると本を読みたくなる。ハウツー本(今はこんな言い方するのかしらん?)というよりも。ぐっと深く読み込めるものに魅力を感じる。なんでも電子書籍の魅力は『旅行の時の読まないかもしれないけど、読むかもしれない本』『データなので在庫切れがない』『書店に行って探す必要もなく、書店の営業時間に左右されることもない』などなどらしい。さてさて、宮尾登美子さんの『湿地帯』をもう一度読んでみることにしよう。電子書籍ではなく、重たーい単行本を。秋風にふかれて、悲劇的な恋と人の心の闇・・・トシとると味わい方も変わるものだろう。なんだかほんのり甘く切ない「素敵な毒」書になるかも知れないな。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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