ch04.カルチャー: 2008年5月アーカイブ
ch04.カルチャー : 田植えの季節 |
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今、日本の各地で次々と稲が植えられている。満々と水をたたたえる風景は素晴らしいの一言だ。
食糧自給率の低下や輸入食材の高騰などの要因で米が再認識されている。そんな中で、子ども達に自然の体験をと「稲作体験ツアー」も各地で行われている。しかし、実際に田んぼで田植えのを体験すると、どんなに農業というものが重労働であるかということを実感するものだ。「ああ、もうダメだあ~」と弱音を吐いてしまう。しかし、農業とはこうした重労働が毎日、毎日続く現場なのだ。
米の一粒一粒の命を考えると、妙なグルメブームやダイエット問題や大食い競争などの時として、実にくだらないことである事に気付く。そして、こうした命の大切はまさに、子ども時代に体験させるべきなのだ!と思っている。
作家の中谷彰宏さんのめるまがで、パープル@AN-Jさんが「バケツ稲作」を始めたという。
「延び延びにしていた、「バケツ稲作」を始めました。
まず、バケツと土を買ってこなければなりません。
自転車で出陣したものの、バケツはかさばるし、
土は重いし、で、これだけで結構、
エネルギーを消費してしまいます。
天気のよい日に、レジャーシートの上で、土を乾かせて、
と同時に、種もみを水につけます。
土の準備が整って、種もみも、芽と根をふいています。
週末、種もみを土にまこうと思います。
あなたは、何を、育てますか。」
確かに、ベランダ園芸をするというだけでも、心の余裕や時間が必要だ。ちょっとした時間を見つけて、小さな体験をしてみるのもいい。「バケツ稲作」を紹介しておこう。
ch04.カルチャー : 元気な「脳と体と心」のために |
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芥川賞作家であり、臨済宗妙心寺派、福聚寺副住職の玄侑宗久さんとセロトニンと禅の関係について研究を続ける有田秀穂東邦大学医学部教授の対談『脳のちから 禅のこころ』(大和書房)を読んだ。2005年に発刊された『禅と脳 -「禅的生活」が脳と身体にいい理由』の文庫であるが、文庫の手軽さもあるが内容の面白さ!
最近ではいろいろなテレビ番組でもおなじみの脳内物質の代表である快楽の「ドーパミン」やストレスの「ノルアドレナリン」だが、それらを管理する「セロトニン」の活性化について宗教家と生理学者がそれぞれ疑問をぶつけあう。小気味よい。今、いろいろ考えているシンクロニシティについてもふれている。"ははーん"といろんな事がよく分かる。
以前、玄侑 宗久さんが瀬戸内 寂聴と疑問をぶつけあった『あの世 この世』 (新潮文庫)も本当に面白く読んだが、あらためて、玄侑 宗久さんの魅力を再認識した。