ch04.カルチャー: 2008年8月アーカイブ
ch04.カルチャー : ウルグアイ大使館にて |
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8月28日は西麻布にある、ウルグアイ大使館で183回目の独立記念日を祝うパーティーを行った。これもたまたま、ウルグアイのワインを扱っているWako-y.Marの福田庄作さんとの出会いから始まった仕事だ。それまで、私の頭の中に"ウルグアイ"というものはあまりなかった・・・・・(とーんでもない昔に農水省と仕事をした時に話題になったことがあったなぁ。スミマセン!)
一言でウルグアイと言っても意外と知らない人が多い。「ウクライナの事?」なんて勘違いしている人もいる。この南米のウルグアイ東方共和国が、1825年8月25日の独立以来、今年で183回目の独立記念日を迎えたのだ。8月28日にこりを記念して祝賀パーティーを実施した。
アナ・マリア・エステベス ウルグアイ大使(素晴らしき女性です!)も出席されて、ウルグアイのPRを。南米4カ国(ウルグアイ・アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ)の観光情報を提供するメルコスール観光局からの映写会もして、何か参加者の方々にとって、ウルグアイが身近になったのでは?と思った。そして福田さんが提供する日本ではまだ珍しいウルグアイワインの試飲会も。会場となったラテンアメリカサロンは通常大使たちが集う豪華なサロンだ。昼下がりにウルグアイの景勝地などの映像を見ながらウルグアイワインに舌鼓。参加された男性陣たちの多くはお洒落なポケットチーフがとても素適であったし女性陣も皆さんがとても華やいでいた。素晴らしきひと時であった。
写真はアナ・マリア・エステベス ウルグアイ大使
ch04.カルチャー : 夏の終わり |
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昨夜は神楽坂の毘沙門天 善國寺で『夏の終わりの怖い話』が催され、それに出演する朗読家の深野弘子さんにおよばれして伺った。第一部は落語。社会人落語家の圓塾さんの「皿屋敷」、三遊亭圓王さんの「死神」。どつらの落語も他で何度か聞いたことがある話だが、何度聞いても面白い。「死神」のアレンジは圓王さんの独特の世界か。
そして第二部は実話。これがね・・・・ちょっと怖い。深野弘子さんは「治療中」(上野尚子著 「実話怪談草紙)」竹書房文庫所収)、根岸登志子さんは「赤い鼻緒の下駄」(柴田練三郎作「現代ホラー傑作選」十の物語 高橋克彦編 角川ホラー文庫所収)の二編。深野弘子さんの朗読の舞台は病院。病院といえば、あちらの世界の話がいろいろあるものだ・・・・。根岸登志子さんの朗読をずっと目を瞑って聞いていたが、私はずーっと月の光に包まれていた・・・・・。
しかし、今回の催しのタイトルの如く、もう夏も終わる。
久しぶりの神楽坂。皆で食事をした後、昔からの馴染みの店で飲んだ。「いち子さん、随分と貫禄がついたわねぇ」と店のママが私を見て、二度そう言った。そんな言葉に笑いながら、夏の終わりの一夜が更けていった。
ch04.カルチャー : "龍"に引き寄せられた2008年8月21日 |
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日々の生活の中で、お墓参りをはじめ神社などへは時間を見つけてはまいるようにしている。御神籤などは真剣にうけとめる。
今年2008年は「龍」にまつわるものを持つと良いと言われ、財布の中に金の龍を大切に入れていた。しかしある日、財布の中を整理していると、その金の龍がなくなっていることに気がつきしばし呆然。「あれぇっ・・・・・」という感じで時間が止まってしまった。どこかに落としたのだろうか?。いつ?大切なものを落とすなんて!と思っていた・・・・・。
多分、心の奥底で「龍!龍!」と叫んでいたのだろうか?昨日、たまたま乗り換えの為、その駅に降りた。乗り換えのためなのだが、気がつくとグイグイと何か強い力に引き寄せられて『龍敬子ギャラリー』へ入っていた。エレベーターで2階へという表示を見ながら、エレベーターに乗る。「なんだ?なんだ?」という感覚でいた。しかし、ギャラリー内に入ると、あっという空気に包まれた。龍敬子先生が目の前にいらっしゃった。何と言う日なのだろうか!!
「あら!」と目をあわせるやいなや、なんともいえない懐かしさで満ち溢れた。元国鉄総裁であった磯崎叡さんに「兎に角、一度、龍さんに会ってみなさい。僕から連絡しておくから」と言われてお会いしたのが私はまだ20代の後半の時だった。あの日からもう長い長い時間が経った。龍敬子さんにとっても私にとってもお互いに印象が強すぎたのか、積もる話で時間があっという間に経っていった。お互いにとっても思い出深い磯崎叡さんの事、作品の事と、話しはつきない。
「でも、不思議ね。今日、アトリエから戻ってきたばかりなのよ」と龍敬子さんが言う。つまり昨日までギャラリーはお休みで閉館していたというのだ。それに龍さんのギャラリーに行くことも私の予定の中にも全くなかったことだ。乗りか追えの駅で、何故、自分が急に引き寄せられるように行ったのかも分からない・・・・・・。
ふたりにとっても胸の中が熱くなるような懐かしい時間、思い出で一杯だった。懐かしい方々の何人かは鬼籍にははいられた・・・・・。時は経ったのだとあらためて思う。
「時々、夢に磯崎さんが出てくるんですよ、でもいう事だけ言ってどこかへ消えていきますよ~」と私が言うと、龍さんはケタケタと笑った。長年のご無沙汰をしていた。でも会うと一瞬で何もかもが「あの時」に戻った、そんな不思議な一日だった。